MEJIBRAY

1曲目は、『THE END』でスタート。ライブで聴くと、改めてそのメロディが持つ完成度の高さと、綴(Vo)の色気に驚かされる。

MiA(G)のメタリックでテクニカルなギター、煌びやかな衣装を纏いながら迫力の低音を響かせ続ける恋一(B)、そして、無駄な力みを感じさせない自然体のフォームにも関わらず放出される音はひたすらにパワフルなメト(Dr)のドラム。

MiA(G)
メト(Dr)

鉄壁のバンドサウンドに乗せて歌われる「to be or not to be(成すべきか、成さざるべきか)」というフレーズは、曖昧さや妥協による半端を許さないメンバーの"音"に対する決意の現れのようにも聞こえるし、終演後に会場の外へと出てしまえば、また日々の中で戦い続けることを余儀なくされる我々への問い掛けのようにも響いてくる。

『DiefiL』『蜈蚣』と性急でラウドなナンバーが続き、フロアには早くもヘッドバンギングの波が。グッドメロディを歌い上げる叙情性の高い歌声から、極悪なデスボイスまで見事に使い分ける綴のヴォーカルに思わず引き込まれてしまう。

MiA(G)

"メタルギター"の根源的な快楽性をタップリと味あわせてくれるMiAの流麗なギターソロが堪らない『Invisible Tower Maker』、キャッチーな『DE:SHOW』と歌モノナンバーで観客を大いに沸かせた後は、SE『天地創造-黒い雨-』を挟んで、退廃的な雰囲気の『呼吸』へ。艶めかしい歌声とピアノの音が仄暗く陰鬱なムードをステージの上に形作る。