100万枚と紅白を夢見る林家木久扇

 落語家の林家木久扇、息子の二代目林家木久蔵、孫のクミちゃんとコタくん、元オフコースの鈴木康博によるユニット・木久ちゃんロケッツのデビュー曲「空とぶプリンプリン」発売記念イベントが22日、東京都内で行われ、家族三代で初パフォーマンスを披露した。

 NHK「みんなのうた」で2016年6~7月のうたに起用されたこの曲は木久扇が作詞とジャケットなどのイラスト、アニメーションを手掛け、鈴木が作曲と編曲を担当した。集まったファン150人の前でパフォーマンスした木久扇は何度も歌詞を間違え、「こんなに長い歌詞を書かなければよかったと、歌いながらがっかりしました」と頭をかいた。

 鈴木との縁は、落語家がやっているそば屋に鈴木が訪れたことがきっかけとなったことを木久蔵が明かし、野球観戦などで交流を深める中で、鈴木から「元オフコースです」と明かされるまで職業を知らなかったという。「我が家と何かコラボレーションしてほしいと思っていたのでこのタイミングで」といきさつを語った。

 「地球はまあるい プリンもまるい みんなで輪になり 平和をいのろう」という歌詞について、木久扇は「5歳までは豊かでおいしいものが食べられたけど、戦争になっておいしいお菓子も食べられなくなってしまった」と自身を振り返りながら「ふざけているようですけど反戦歌。歌に込めて重くならないようにしました」と平和を訴えた。

 また、木久扇は「『いやんばか~ん』を歌って10万枚ヒットしたのが37年前。目指すのは100万枚? この歌はヒットすると思う」と自信をのぞかせ、「紅白を目指して、『空とぶプリンプリン』、ごひいきにお願いします」とアピールしていた。