さまざまな陣営の思惑が絡み、乱立するキャッシュレス決済サービス。うまく使い分けよう

みずほ銀行は、新たなカードレスのデビットサービス「Smart Debit」の開始にあわせ、最大1万円キャッシュバックする「みずほWalletご利用感謝キャッシュバック」キャンペーンを8月29日からスタート(12月15日まで)。インターネット経由で申請済みだった口座開設書類を送付すると、約1カ月後に口座開設が完了し、キャンペーンに参加する準備が整った。

さっそく、iPhoneに「みずほWallet for iOS」をインストールし、Smart Debitと、10月1日からJREポイントがたまるようになり、本家Suicaと同等に使えるようになった非接触型の電子マネー「Mizuho Suica」を発行。同時に、他行振込手数料無料のインターネット銀行からみずほ銀行の本人口座に計7万5000円振り込み、まずはMizuho Suicaに5000円チャージし、残り7万円となった時点で、Apple Payに取り込んだSmart Debit(クイックペイ)で税込4万3156円の商品(『Nintendo Switch ドラゴンクエストXI S ロトエディション』)を店頭で購入した。口座残高は2万6844円。

キャンペーン詳細によると、2020年3月下旬に決済金額の20%が口座にキャッシュバックされるという。つまり、4万3156円の決済に対し、8631円振り込まれるはずで、実質3万4524円で手に入れられた計算になる。同様の還元率のキャンペーンは他にもあり、このお得さが今、キャッシュレス決済を使うべき最大の理由だ。

20%還元は非常にトク 10%還元でもメリットあり

各社が競うように実施している「キャッシュレス決済で20%還元」といったキャンペーンは、事前に計算して使えば、実質的な支払い額を大幅に減らすことができる。20%還元の場合、支払額5万円で1万円、同5000円で1000円戻る。10%還元の場合は、その半分、5000円の支払いで500円のキャッシュバックだ。最近多い、キャンペーン期間中の決済1回当たり還元上限1000円の場合、還元率20%で5000円、同10%で1万円、同5%で2万円と、目安となる支払額が変わる。

還元上限が決済1回当たりではなく、キャンペーン期間中の合計額のケースもあり、対象となる利用金額のカウント方法が税別・税込に分かれる。それぞれ後者の方がオトクだ。なお、来年6月末まで実施される、「官製キャッシュレス還元」であるキャッシュレス・ポイント還元事業(消費者還元事業)では、税込額をもとに還元される。

オンライン家計簿サービスと連携し、賢く使い分けよう

各社のスマートフォン(スマホ)決済や、Apple Pay/Google Payに取り込んだ電子マネーなどは、アプリ上で決済履歴を確認でき、財布を持たずにスマホ1台で決済できるため、財布の中身を減らし、盗難・紛失時のリスクを減らせる。さらに、銀行口座やクレジットカードを「オンライン家計簿サービス」に登録すれば一元管理が可能になり、保有する金融資産、チャージ残高、ポイント・マイルなどを簡単に把握できるようになる。現金払いと通帳記入だけのやり繰りでは、こうした家計簿の自動作成・保有資産の自動集計は不可能だ。

キャッシュレス決済は、お得で安全・安心で便利。ただし、より安心して使うには、複数の銀行口座・クレジットカードの保有と、それら利用状況や残高などを確認できるメインのスマホ以外のデバイスが必要。各銀行のオンラインバンキングの取引履歴は、たいていPDFやCSVなどの形式でデータ出力に対応しており、やはりPCは1台保有していたほうがいいとアドバイスしたい。(BCN・嵯峨野 芙美)

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