米Bose Corporationのダン・ゲイジャーヘッドホンリードリサーチエンジニアが来日

ボーズは6月21日、渋谷のオフィスで「QC」シリーズで初のワイヤレスのノイズキャンセリング・ヘッドホンを含む、新製品4機種の説明会を開いた。米国のBose Corporationのダン・ゲイジャー ヘッドホンリードリサーチエンジニアが来日し、ノイズキャンセリング技術について語った後、新製品の体験会を実施した。

登壇したダン・ゲイジャー氏は「個人的に習っている合気道で学んだことは、一生懸命に稽古して、ひたむきに精進すること。これはまさに、ボーズが38年間行ってきたことと同じで、ひたむきにノイズを克服することを志してきた。あえて言ってみれば、合気道ならぬクワイエット道といえるかもしれない」とノイズキャンセリングへの想いを語った。

また、ノイズキャンセリング技術が一般消費者に届いた経緯について「ノイズキャンセリング技術を開発した当時は、個人向けに販売することは考えていなかった。しかし、私生活の中でも車や地下鉄などの騒音が溢れているので、時間や場所にとらわれず静かに音楽を楽しむ機会を提供したいと考えた」と、説明した。

体験会では、「SoundSport wireless headphones」と「QuietComfort 35 wireless headphones」を体験することができた。

デモンストレーションとして交通量の多い道路の音や、航空機の中の音が部屋中に響かせていたが「QuietComfort 35 wireless headphones」を装着すると、静かになり、音楽のみを聴くことができた。

また、スポーツ・ヘッドホンの「SoundSport wireless headphones」は、装着しながら激しい動きをしても耳から外れる心配がなく、大きめの見た目より軽量のため耳への負担も軽かった。「(体験会を行っている)部屋から出ても音楽が聴こえる」と、感動する人もいた。

新製品は、ワイヤレス・ノイズキャンセリング・ヘッドホンの「QuietComfort 35 wireless headphones」と「QuietControl 30 wireless headphones」、インイヤータイプの「SoundSport Pulse wireless headphones」と「SoundSport wireless headphones」の4機種。

なお、「SoundSport wireless headphones」の発売日が変更となり、「QuietComfort 35 wireless headphones」と同じ6月24日に発売する。