ゴルゴ13ほどメジャーではないかもしれないが、裏社会を扱った漫画には他にも100巻超えがある。ヤクザの『静かなるドン』が102巻、金貸しの『ミナミの帝王』が114巻まで出ている。ミナミの帝王は連載わずか17年で100巻を達成しており、週刊連載のこち亀すら凌ぐ史上最速ペースだ。

ジャンルとしては、料理をテーマにした『美味しんぼ』『クッキングパパ』もそれぞれ100巻を達成している。前者は料理というより“食”全般を扱った思想色のやや強いもの、後者は純粋なホームコメディだが、ともかくテーマの縛りがある中でここまで連載を続けたのも立派。週刊連載スタートは美味しんぼが2年ほど早いが、休載があった関係なのか美味しんぼが108巻、クッキングパパが118巻……と微妙に逆転した。ちなみに美味しんぼで伝説(?)となった親子の和解シーンが描かれているのは102巻だ。

長寿漫画を作品レベルでなく作家レベルで考えると、水島新司は外せない。つい先ごろ野球漫画としては史上初めて『あぶさん』が100巻に到達したばかり。あぶさんより1年早く1972年にスタートした『ドカベン』も初代ドカベンが全48巻、プロ野球編が全52巻、スーパースターズ編が全45巻とトータルで100巻を軽く超える。ドカベンの名前こそ付かないが『大甲子園』(全26巻)も続編作なので、ここまで含めたら『ドカベン』シリーズは170巻を突破することになる。

100巻を超えて一度完結し、またシリーズが続いている作品には『弐十手物語』がある。こちらは110巻で終わってから『新・弐十手物語』『新・弐十手物語 つるじろう』と続編が描かれている。時代劇コミックがここまで長寿になることも異例なことながら、単一タイトルで100巻を超えてから連載終了したのは、実は今のところこれが唯一(つまり史上初)なのだ。