【V系】LIPHLICH 久我新悟が語る“フラストレーション”と“暗黒時代のV系シーン”――「意地でもバンドがやりたい」

2016.6.28 15:30

まるで見世物小屋に迷い込んだような独特の世界観で異彩を放つヴィジュアル系バンド「LIPHLICH」。バンドを率いるVo.久我新悟が、現在のV系シーンからバンドについて思うことまで赤裸々に語ったロングインタビュー。

LIPHLICH(左からVo.久我新悟、Dr.小林孝聡、Gt.新井崇之、Ba.進藤渉 )LIPHLICH(左からVo.久我新悟、Dr.小林孝聡、Gt.新井崇之、Ba.進藤渉 )

4人のヴィジュアル系バンドLIPHLICH。Vo.久我新悟、Gt.新井崇之、Ba.進藤渉、Dr.小林孝聡が織りなす、まるで見世物小屋に迷い込んだような独特の世界観はシーンで異彩を放つ。

バンドを率いる久我新悟に、6月29日にリリースされるシングル『DOUBLE FEATURE』のこと、結成6年を迎えるバンドのこと、シーンのこと。包み隠さず語ってもらった。「カッコいいバンドサウンドを追求したい」とひたむきに語る彼の目に、世界はどう映るのか。

新作のテーマは“シャム双生児”

――まずは6月29日発売のシングルについてうかがわせていただきます。『DOUBLE FEATURE』、和訳すると長編二本立てという意味の両A面シングルですね。

久我新悟(以下、久我):「サイド・リブラの場合」と「ショウ・リブラの場合」の二曲がセットになっていて、テーマは“シャム双生児”、“結合性双生児”です。

最近悩みってわけではないんですが、ステージに立っている“LIPHLICHの久我新悟”としての自分と、音楽をはじめたときの中学生の時の“素の自分”と、その二つについて思うことが多くてですね。hideさんのエピソードで「ステージに立つ“hide”で、子供の頃の松本秀人少年を常に驚かしてあげたい」というのがあるんですがそれに近いイメージですかね。自分との対話というか。

少し前までは、ステージに立つ“LIPHLICHの久我新悟”ではない部分は一旦置いておいて、憧れやなりたい自分を追い求めていたんですが、だんだんそれがきつくなってきたんですよ。それって正直なことじゃないですしね。僕も年齢を重ねたってこともあると思うんですが。その辺の感情と“シャム双生児”っていうテーマがリンクして今回の形になりました。

イメージ的には頭が2つあって体が1つって感じかな。今は医学が発達しているので、そういう状態で生まれても切り離して生き延びることができるそうなのですが、昔は見世物小屋で生きる、しかも生きられても短命だったそうですね。その頭が二つある姿、そして自らを見世物にする姿、っていうのがミュージシャンや自分自身に通じるものがあるかなって思ったんです。ミュージシャンって、ステージに立っている部分とプライベートの素の自分、その両方があってこその見世物だと思うので。

――「サイド・リブラの場合」が“LIPHLICHの久我新悟”、「ショウ・リブラの場合」が“素の自分”ですか?

久我:そうですね。「サイド・リブラの場合」は曲でもMVでも、今のLIPHLICHのパブリックイメージを表現してます。自分も「LIPHLICHってこういうバンド!」って思っているし、周りもそう思っていると思う。それを皮肉ってる部分を少しあるかな。

でも、「サイド・リブラの場合」の方が書きやすかったですね。自分勝手な感じ(笑)。

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