月経不順は「女性ホルモンの乱れ」のサイン。

女性ホルモンは月経をコントロールしているだけでなく、皮膚や毛根、内臓、血管、脳神経にいたるまで、全身に作用して健康を保っているので、その女性ホルモンが乱れると、身体やメンタルのさまざまな不調原因に。

特に注意すべきなのは「90日以上月経がない」ときで、これは女性ホルモンの「大幅な乱れ」を示しています。

そのまま放置すると更年期のような状態になり、身体の老化とともに卵巣や子宮の機能が衰え、将来的な妊娠への影響も。
無月経の期間が長引くほど治療期間も長くなるので、早めの対応が望まれます。

また、「激しすぎるスポーツ」や「急激なダイエット」で月経が止まることもあります。

1カ月で体重の5%以上が減ってしまうと、無月経になりやすいとか。
つまり、50kgなら2.5kg、60kgなら3kg、急激に体重を減らすと危険ラインです。

自分の月経タイプを知り、乱れや異常のないよう注意したいですね。

子どもなのに「低用量ピル」を使って大丈夫?

水泳大会や移動教室、修学旅行、受験など、大きなイベントと月経期間が重ならないようにしたい場合、小中学生でも「低用量ピル」を使って調整可能です。

イベントの1~2か月前に飲むことで、月経周期をコントロールし、月経トラブルを和らげることもできます。

低用量ピルは、女性ホルモンを含み、ホルモンバランスを調整する薬で、女性の不調全般を整える作用があります。

日本では避妊薬としてのイメージが広まっていますが、月経痛の緩和やPMS、子宮内膜症、不妊、更年期、にきび治療などに世界中で使われており、副作用もほとんどありません。

「ピルは避妊薬では?」「子どもに使って大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、まったく問題なく、医師の間ではむしろ上手に使うことが推奨されています(使用には医師の処方箋が必要です)。

現代女性は妊娠の回数が減り、月経の回数が増えたことで、子宮や卵巣にかかる負担が大きくなったと言われますが、低用量ピルを飲むことで排卵が抑えられ、その負担を軽減できるそう(薬を止めれば通常通り妊娠できます)。

子どもを産まなくなり、出産の高齢化が進む時代、女性の生活の質を高める便利な薬として、今後一般化していきそうです。

 

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<参考>
『母と娘のホルモンLesson』吉野一枝/メディカルトリビューン
『生理(月経)のトラブルがつらいときの本』総監修 対馬ルリ子/小学館

ライター/女子栄養大学 食生活指導士1級。学生時代からさまざまな体調不良に悩まされたこともあり、健康的な生活習慣について学び始める。現在は専門家を中心に取材活動を行い、おもに食、健康、美容、子育てをテーマにした記事を発信。乗りもの好きな1男の母でもある。