『ウォークラフト』を手がけたダンカン・ジョーンズ監督(C)2016 legendary and universal studios

世界各国で大ヒットを記録している大作映画『ウォークラフト』が今週末から日本で公開になる。剣と魔法の世界を舞台にした壮大なファンタジー作品で、『月に囚われた男』『ミッション:8ミニッツ』のダンカン・ジョーンズが監督を務めている。これまで複雑に入り組んだドラマを描き、高い評価を得てきたジョーンズ監督はなぜ、この壮大なプロジェクトに参加したのか? 監督とスタッフが語る特別映像が公開になった。

『ウォークラフト』/特別映像

本作の舞台は、魔法や剣が存在する世界“アゼロス”。故郷が滅びるため巨大なオークたちは、新天地を求めてアゼロスに侵略してくるが、人間たちはアゼロスを守るために魔力を持つガーディアンらの力を借りて応戦する。基になったゲームは世界的に熱狂的なファンを生み出しており、スタッフはプロジェクトを開始した後も、どのエピソードを映画化するか? どの視点から、どのような物語を描くべきか試行錯誤を繰り返した。

そこに参加したのがジョーンズ監督だ。彼はもともとゲームの大ファンで、20年に渡ってゲームをプレイし続けてきた経験と知識、フィルムメイカーとしての能力を投じて、プロット作りに加わった。映像でジョーンズ監督が「ひとつの映画として楽しめる作品にしたかった。それを可能にするために、争う両者の視点を重視した」と語る通り、監督が参加したことで、人間とオークの両方の視点で物語が語られることになった。

人間から見れば、オークはわが町を襲う侵略者だ。しかし、オークの故郷は滅んでおり、人間の世界で居場所を見つけることができなければ愛する家族や友を失うことになる。両方ともに戦う理由があり、戦わざるをえない両者が対峙する。この設定が『ウォークラフト』のドラマに深みを与えており、特別映像ではスタッフたちが作品の世界観やドラマの魅力についてじっくりと語っている。

『ウォークラフト』
7月1日(金) TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか全国ロードショー