元のキャラクターを大好きな人たちを、がっかりさせたくない

撮影:tama

――乙女ゲーを男性がプレイするのは恥ずかしかったりしませんか?

山田:確かにちょっと照れちゃう部分はありますね(笑)。こんな事実生活では言わないよ〜とか。でもその世界観が楽しいんですよね。

――男性向け恋愛シュミレーションゲームはやったとこがありますか?

山田:『ときメモ』と、先日『ラブプラス』を買いました! キス出来ずに終わっちゃいましたけど……。そこに至るまでの駆け引きが本当にドキドキして、面白かったです。

――好きになっちゃうキャラクターの傾向はあるのでしょうか。

山田:元気で明るい女の子で、でも元気すぎずモラルもあって清楚な部分もあって……。ってちょっと贅沢ですかね(笑)。

――それは現実の女性のタイプとも同じですか?

山田:同じです! 元気な子が好きだけど、元気すぎると疲れちゃうかな、という事もあって、バランスが良い子が素敵だなって思います。

――『黒蝶のサイケデリカ』の中で個人的に好きなキャラクターはいかがでしょう。

山田:「山都」が結構好きですね。あっ、でも一番は緋影かな(笑)。ちょっとキャラが真逆な部分もあるので、どちらも素敵ですよね。山都は男らしくて格好良いし、でも緋影はクールに見えてとっても優しいツンデレなので……。迷います。

――まさに乙女ゲーをやる女性の気持ちを味わっている感じですね(笑)。このキャラクターの中で山田さんに一番近いのは?

山田:う〜ん。強いていえば、山都ですかね。緋影の様なクールさとか、鴉翅の様なひょうひょうとした所は自分には無いので、山都が一番近いかなと思います。

撮影:tama

――2.5次元の面白さと難しさはどんな所にありますか?

山田:これのひとつ前にも2.5次元をやらせていただいていたのですが、常に難しさを感じますね。

漫画やアニメの元のキャラクターを大好きな人がいて、そのキャラクターがいる事が毎日の楽しみだったり、生きるパワーになっている人がいる。その人達をガッカリさせてしまったらどうしよう、という不安は常にあります。

その反面、その人達に喜んでもらえたり、認められた時が一番嬉しいですし、自分が演じたキャラクターをさらに好きになってくれる事もあるので、楽しいですね。

――楽しさの方が勝っている?

山田:そうですね。不安もありながら、でもまず自分が楽しまないとお客さんには絶対に楽しんでもらえないと思っているので、全力でやろう! と。