東京ディズニーリゾート屈指の「人間らしさ」を感じさせるショー

©Disney 撮影/MezzoMiki

「アウト・オブ・シャドウランド」の魅力。

それは、ハンガーステージの歴史から見ても、東京ディズニーリゾートの昨今のレギュラーショーと比較してみても、「人間らしさ」の色が強くにじみ出る作品になっている点だと言えます。

人間特有の感情が、人間の言葉で語られている

まず、「アウト・オブ・シャドウランド」の会場であるハンガーステージの演目で比較してみましょう。

ハンガーステージでは、東京ディズニーシーの開園から13年半「ミスティックリズム」が公演されていました。

「ミスティックリズム」はジャングルを舞台に「自然の荘厳さ」を取り上げたショー。

セリフはほとんど使わず音楽と出演者の動きだけで構成されており、ゲスト自身が解釈し、創造していく演目でした。

一方「アウト・オブ・シャドウランド」は、不安や恐れ、その葛藤を乗り越える勇気など、人間特有の感情にフォーカスしています。

加えて、そうした心の動きが「歌詞」という形で言語化して表現されており、以前よりも人間的で現代風なエンタメになったといえます。

最新の技術と、「人間」が作り出す力強いパワーが融合している

東京ディズニーリゾートの他のエンタメとはどう違うでしょうか。

「アウト・オブ・シャドウランド」に用いられているプロジェクションマッピングの技法は、2014年に東京ディズニーランドでスタートしたナイトエンターテイメント「ワンス・アポン・ア・タイム」でも取り入れられています。

2015年にリニューアルしたマーメイドラグーンシアターで公演されている「キング・トリトンのコンサート」でも、スクリーンに映し出された映像や照明などの舞台演出が色濃く打ち出されました。

どちらも息をのむような技術を取り入れた作品ですが、人間の出演者が一人もいない、あるいは極端に少ないというのが少し寂しい点でした。

「アウト・オブ・シャドウランド」では、プロジェクションマッピングの美しさも魅力でありながら、あくまで主体はショーを作り出す18人の「生身の人間」。

どんなに技術が進化しようとも決して見劣りしない、人間らしい温かさ・力強さのある演技や歌が、間近で感じられる作品に仕上がっています。

ミッキーなどのディズニーキャラクターは登場しないものの、勇気と想像力を伝えるメッセージや、本格的なパフォーマンス、冒険を通して成長していくストーリーが東京ディズニーシーらしい「アウト・オブ・シャドウランド」。

最新の科学技術と、人間の力強さが融合した新しいエンタメを、あなたもぜひ体験してみてください!

「アウト・オブ・シャドウランド」

会場:ハンガーステージ(ロストリバーデルタ)
上演時間:25分間

※公演1回目は抽選を行ないません

※公演2回目以降の鑑賞には抽選が必要です。抽選は入園後、スマートフォンまたはビリエッテリーアで1日1グループにつき1回行なうことができます

プリンセスとピクサー作品に囲まれて育つ。ショーやパレード、おいしいごはん、小道の草花までパークを幅広く楽しむのが好き。季節の変化はパークで味わい尽くします。攻略系ブログ「TDRハック」の一部記事も執筆中。

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