撮影期間が短かったことで、成長できた

――印象深かった出来事があれば教えてください。

山崎:
映画のラストシーンの撮影が、朝の4時までかかって。みんなで凍えながら撮影していたことが思い出ですね。みんなで話して体を温めたりとか、一緒に温かいものを飲んだり、「こうするとちょっと寒くないよ」とかアドバイスしあって乗り越えました(笑)。

――山崎さん自身、ドラマから映画まで長く関わった作品はあまりないと思うのですが、『MARS』で女優として成長した部分はありますか?

山崎:
藤ヶ谷さんや窪田さんとご一緒してお芝居の勉強にもなりましたし、あとドラマ、映画ってすごく短い期間で撮影して、映画も一週間くらいで撮影したんですよ。それくらいけっこう時間がなくて、その限られた時間の中で質の高い仕事をするっていうことを今回求められたので、そこが学べたところだなって思いました。

――限られた時間だと自分の集中力も凝縮される感じですか?

山崎:
そうですね。短い期間の中でセリフを覚えたりキャラクターをつくったりしなきゃいけなかったので、そこは鍛えられたのかなって思います。

映画はドラマ以上!期待を絶対に裏切らない!

――山崎さんが零にキュンとしたシーンはどこですか?

山崎:
もうほとんどキュンキュンしてたんですけど、「キラがいたから俺は強くなれたんだよ」みたなセリフが、女性は言われたら嬉しんじゃないかなと思いました。自分がその人の強さの元になっていたらすごく嬉しいんじゃないかな。

――確かに、好きな人を変えることが出来たのが自分だと言われたら嬉しいですよね。山崎さんもそういった関係に憧れますか?

山崎:
いい方向に自分が引っ張っていけているんだったら、とても嬉しいんじゃないかなと思います。お互いが高め合う関係性が理想だと思うので、お互いが良い方向に成長できる相手だったら素敵ですね。

――ドラマのラストから続きが気になっているファンの方へ、映画の見所を教えてください!

山崎:
映画はドラマ以上の面白さがあります。ドラマももちろん面白かったんですけど、ドラマ以上に胸がキュンキュンしたり、すごく切なかったり、いろんな面白い要素が映画だと倍になって1時間半につめ込まれています。きっとたぶん待っていただいた甲斐があると思います。期待を絶対に裏切らないと言い切れます!

恋愛って嬉しいことや楽しいこともありますが、そうじゃない部分、苦しくなったり、過酷な環境だったりとか、そういった恋愛の苦しい部分までもちゃんと描かれている作品なので、すごくいろんな方に共感していただけるんじゃないかと思います。

学生の恋愛の話なので若い方に観ていただきたいのはもちろん、原作が90年代の作品なので、絶対にその世代の方にも楽しんでいただけると思います。

――ありがとうございました!


映画の出来に太鼓判を押す、山崎さん!零のキュンとするシーンはもちろん、より深くなったキラと晴美の友情にも注目してください。

やまざきひろな。1994年4月25日生まれ。千葉県出身。第7回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞で芸能界入り。2014年、映画「神さまの言うとおり」で初ヒロインを務める。10月22日公開「金メダル男」、2017年公開「チア☆ダン」に出演。第8回「東宝シンデレラ」オーディション開催中。(応募締切7月10日まで)

スタイリスト:木村舞子 ヘアメイク:佐川理佳