(写真左より)田嶋幸三日本サッカー協会会長、手倉森誠サッカー競技(男子)日本代表監督 (写真左より)田嶋幸三日本サッカー協会会長、手倉森誠サッカー競技(男子)日本代表監督

7月1日、『リオ五輪』の男子日本代表メンバー18名が発表された。手倉森誠監督は「悩みに悩み抜いてメンバーを発表できる。今日を以てU-23日本代表チームは五輪日本代表チームになる」と語った。

J1リーグ チケット情報

五輪日本代表メンバーは以下の通り。
【GK】櫛引政敏(鹿島)、中村航輔(柏)、杉本大地(徳島)※2
【DF】藤春廣輝(G大阪)※1、塩谷司(広島)※1、亀川諒史(福岡)、室屋成(FC東京)、岩波拓也(神戸)、植田直通(鹿島)、中谷進之介(柏)※2
【MF】大島僚太(川崎F)、遠藤航(浦和)、原川力(川崎F)、矢島慎也(岡山)、中島翔哉(FC東京)、南野拓実(ザルツブルク)、井手口陽介(G大阪)、野津田岳人(新潟)※2
【FW】興梠慎三(浦和)※1、久保裕也(ヤングボーイズ)、浅野拓磨(広島)、鈴木武蔵(新潟)※2
※1=オーバーエイジ、※2=バックアップメンバー。

指揮官はリオへのキップを手に入れた選手を「託された者」、逃した選手を「託す者」と表現し、メッセージを送った。

「託す者は今回外れた悔しい思いを糧に今後も日本サッカー界の成長に貢献してほしい。託された者は喜んでいる場合じゃない。このチャンスを『ロシアW杯』につなげなくてはいけない。今回選んだのは柔軟性と割り切りを発揮できるメンバー。世界を舞台にメリハリを見せられるメンバーだと思っている」

「柔軟性」と「割り切り」と「メリハリ」は、手倉森ジャパンのキーワードである。指揮官は『リオ五輪』では現実的な戦いが待っていると覚悟している。

「日本の強みは何かと考えたら、おそらくスピード。そこを考慮してメンバー選考をしようと思った。『五輪』で果たして攻撃的にやれるのか。押し込まれて、守らないといけない状況が続く大会になると6割方思っている。自分の軸として中央の枚数を増やしたかった。(前線は)確かに高さは足りない。チャンスは少ないかもしれないが、そこを突ける前のメンバーを選んだつもり」

戦う以上は頂点を目指す。手倉森監督は目標を金メダル獲得に置いた。

「1次予選の3連勝と最終予選の6連勝で、残り6つ。あと6試合勝てば15連勝。そうなれば金メダル。メダルを取ろうと思った時、一番上を目指さないと、銅(メダル)にも引っかからない。だからこそ一番上のメダルを目指してやりたい」

五輪日本代表メンバー18名は、7月17日(日)の『明治安田生命J1リーグ』2ndステージ第4節を戦い、代表召集となる(矢島は7月20日(水)の『明治安田生命J2リーグ』第24節終了後合流)。7月21日(木)にリオへ旅立ち、30日(土)のU-23ブラジル代表とのテストマッチを経て、8月4日(木)・ナイジェリア戦、7日(日)・コロンビア戦、10日(水)・スウェーデン戦と『リオ五輪』グループリーグに臨む。