実際どうなっているのか、これから先どうやって成長するのか、ママにとってはナゾの多い、男の子の身体。

思春期なんてまだまだ・・・と思うかもしれませんが、小学校に入ったらあっという間に訪れますよ。

20代になっても身体の変化は続く

二次性徴と呼ばれる男の子の身体の変化は、小学校高学年から高校生の時期に表れます。

身長が伸び、筋肉が発達するほか、体毛やひげが生えてくる、性器が大きくなる、声変りする、といった変化がみられます。

いつ頃から、どのような変化を遂げるのかは人によって違いがあり、小学生でわき毛が生えてきたり、高校生でも声変りしなかったり・・・まさに十人十色。

それぞれのぺースで25~30歳位まで成長し、大人の身体になっていきます。

身体の中では、男性ホルモンがたくさん作られるようになり、同時に、少しずつ女性ホルモンも作られます。そのため、なかには胸が膨らんでくる男の子も。

「男の子なのに大丈夫?」と不安になるかもしれませんが、これは約10%の男児にみられるもので、肋骨の発達とともに目立たなくなるので心配ご無用。

乳首が痛くなったり、胸にコリコリした“しこり”ができることも、よくあるようです。

大人への準備は赤ちゃんの頃から始まっている

骨も筋肉もなく、普段はやわらかな状態を保っている男性器。それが、血管に血液が入ってくることで、硬く上向いた状態、いわゆる「勃起」の状態になります。

これはいつ頃から起こるのか・・・? 性的な刺激が呼び水となるイメージがありますが、男であれば赤ちゃんの時から、もっと言うとお母さんの子宮にいる時から発生する現象なのだとか。

膀胱が尿でいっぱいになることで起こる「朝だち」を筆頭に、活動しているときも、眠っているときも、それは1日を通して何度も起こるのが普通、とも。

精巣が成熟して精子が作られるようになると「射精」も始まります。通常10歳~15歳、早い場合には8歳頃から、夜寝ている間に射精する「夢精」を経験するようになります。

尿と精液は、出口は一緒ですが、構造上、双方同時に外に出てくることはありません。そのため、最初のうちは“おねしょ”と区別がつかず、「おねしょしちゃった!ガーン」となってしまうかも。

スポーツしたり、力を入れたりした刺激で射精する(=遺精)こともあるようですが、これらの反応は、すべて健康に育っている証です。