ドコモ「LUMIX Phone P-02D」のカメラ性能を試した

2012.5.18 18:55配信
ドコモのスマートフォン「LUMIX Phone P-02D」

スマートフォンをデジタルカメラ代わりに使っている人が増えているが、スマートフォンのカメラそのもののできや使い勝手はどうなのだろうか? 気になるスマートフォンのカメラ性能を、あえてアプリケーションを使わずに、素の状態で試した。

→第1回・iPhone 4Sを読む

今回はカメラ機能に特化したドコモのスマートフォン「LUMIX Phone P-02D」だ。大きなカメラ部とシャッターボタンを備えていることもあって、背面から見るとまるでデジカメそのもの。それだけに、写りが気になるところだ。

●色の再現性

カラーパッチを撮影して色の再現性を確認した。

●望遠の画質

画面上のズームボタンをタッチすると表示されるバーでズームを調整できる。ズーム倍率は最大約10倍。光学式ズームではなく、デジタルズームなので、望遠端の画質はさすがに厳しい。

●マクロの画質

標準状態の「おまかせiA」(インテリジェントオート)で、カメラを被写体に近づけると、自動的に「マクロ」撮影に切り替わる。「おまかせiA」は、静止画で13種類のシーン、動画だと5種類のシーンを自動で認識する。

●暗いシーンの画質

湖面の波模様や雲のグラデーションなどは、さすがに有効約1320万画素の高画素が生きる。ただし高感度でのズームは、どうしても偽色やノイズが多くなってしまう。

●そのほかの機能

夕空をバックにした石塔。通常の撮影では空の明るさに影響されて石塔は暗くなってしまうが、露出補正とAEロックをうまく使えば、夕空の感じを残しつつ、石塔も明るく写すことができる。「P-02D」は、露出の異なる3枚の画像を合成するHDR撮影機能を搭載しているので、そちらを使っても白トビ・黒ツブレを防ぐことができる。

●筆者のつぶやき

「P-02D」は、見た目もカメラ性能も、パナソニックのコンパクトデジタルカメラ「LUMIX」にとても近い。撮影時に設定できる項目もたくさんあって、実にデジカメっぽいスマートフォンだ。画質は、さすがに有効約1320万画素だけあって高精細。

「おまかせiA」はなかなか優秀で、あえてシーンモードを選ばなくても、ふだんは「おまかせiA」のままで、目の前のシーンをカメラが自動的に認識して十分きれいな写真を撮ることができる。「マイカラー」で写真に演出効果をプラスするのも楽しく、「P-02D」があれば、もうコンパクトデジカメは必要ないかも、と感じられるほどだ。

ただ、専用ボタンやダイヤルで直接的に各機能にアクセスできるデジカメと違って、カメラ専用デザインではないスマートフォンは、画面のタッチ操作から機能を呼び出すため、とっさのときにすばやく各機能にアクセスするのが難しいことがある。

「P-02D」も、ズーム操作や露出補正がワン・アクションでできないところが、やや不便に感じられた。それと、いったん電源をオフにすると、記録画素数はVGAに、GPSはオフにリセットされてしまうので、撮影前には記録画素数とGPSのチェックが欠かせない。省エネ機能が働くからかもしれないが、カメラとして捉えると、直前の設定のまま変更しない仕様にしてほしい。

また、「P-02D」を縦に持って握ったときに、ちょうど指がかかる位置に電源ボタンがあり、カメラを起動しようとして思わず電源ボタンにも力がかかって、スリープ状態になってしまうことがたびたびあった。慣れや手の大きさの問題かとも思うが、電源ボタンの位置はここがベストなのだろうか。

もっとも、こうした不満を感じるのも、「P-02D」をカメラとしてみているからにほかならない。それだけデジカメらしく感じられてしまうスマートフォンなのだ。

防水対応(IPX5/7)の「P-02D」は、雨の日でも安心して撮影できる。撮ったあとの楽しみ方もよく考えられていて、日付や人物、フリーワードで撮影写真の検索と一覧表示ができるうえ、GPSをオンにして撮影した写真は、地図上に表示して閲覧することもできる。さらに、再生画面で写真をタッチ操作で画面隅に移動させるだけで、あらかじめ登録しておいたSNSやウェブアルバムにそのままアップロードすることができる便利な「ピクチャジャンプ」機能も備えている。これは、通信機能をもつスマートフォンだからこそ実現する技で、デジカメでの撮影では、オンラインの写真共有はこれほど簡単にはいかない。こうした点でも、コンパクトデジカメの存在感が薄らいでしまうのが、「P-02D」といえる。(フリーライター・榎木夏彦)

いま人気の動画

     

人気記事ランキング