新しいiPad

アップルは、3月16日に発売した新「iPad」の通信機能つきモデルの名称を、当初の「iPad Wi-Fi + 4G」から「iPad Wi-Fi + Cellular」に変更した。

高精細な2048×1536ピクセルの「Retinaディスプレイ」を搭載した新しいiPad(第3世代iPad)のうち、SIMカードスロットとGPSを搭載した通信機能つきモデルは、初めてLTEに対応し、アメリカ、カナダでは高速なLTEネットワークを利用して通信できる。しかし、日本では、これまでと同じ3Gネットワークしか利用できず、「4G」という名称と実態が一致しない状態になっていた。

国内でiPad Wi-Fi + Cellularモデル(旧iPad Wi-Fi + 4Gモデル)を販売するソフトバンクモバイルのiPad紹介ページでは、5月18日16時現在、まだ「Wi-Fi + 4G」表記のままだが、同社広報によると、順次、ウェブサイトや販促ツールなどの表記を「iPad Wi-Fi + Cellular」に変更する予定という。

今回の名称変更について、アップルは「新しいiPadは、アメリカ、カナダではLTEを、その他の国々でもHSPA+やDC-HSDPAなど、さまざまな高速通信(規格)をサポートしている。通信会社各社はそれぞれの通信方式を同一の名称で呼んでいないので、iPadでサポートするすべての高速ネットワークを表す名称として『Wi-Fi + Cellular』を使用することにした」と説明している。