スティラコサウルス
少年に『スポット』という名前をつけるきっかけを与えた『フォレスト』は、『スティラコサウルス』です。
顔に巨大な角を持ち、群れで暮らす草食恐竜で、物語の中で森でたくさんの動物達と一緒に暮らすことが出来ていたのもそのためでしょう。
出てくる古代生物はまだまだ沢山!
『アーロと少年』に出てくる恐竜や古代生物は他にもたくさん!
上記以外にも『イナズマドカン』や牛泥棒『ブッパ』といった恐竜や翼竜も登場します。
この作品をつくったアニメーターたちも多くの標本や資料をみたり、実際に様々な場所に訪れたりと、研究を重ねたそうです。
リアリティを追求しつつ、個性豊かなキャラクターに仕上がったのは努力あってこそ。
映画と恐竜図鑑と見比べながら、登場するキャラクターがなんという種族なのか、図鑑と違うところはあるのか、探してみるのも楽しいですね。
また、東京にある国立科学博物館や大阪市立自然史博物館など、恐竜の標本が展示されている国内施設も多数存在しますので、実際に訪れてみると新しい発見があるかもしれません。
人間と動物の逆転、食べ物を奪う“ずるいいきもの”
『アーロ』たちが育てた野菜を奪いに来る「ずるいいきもの」、それが人間の子ども『スポット』です。
物語の中で『アーロ』はこん棒を持ち、「ずるいいきもの」を退治するように父親にいわれますが、実行することが出来ませんでした。
これは物語の世界だけの話ではありません。
2016年の日本でも同じような問題がおきており、山林で暮らしているクマやサル・イノシシなどの野生動物が食べ物を求め、人間の住む街に降りてくることがあります。
人間は食べ物を奪われることを防ぐために、駆除をしたり、罠をはったりします。
『アーロ』たちが、人間に対しておこなったことと同じですね。
人間、特に農家にとって野生動物の襲来は死活問題です。
しかし、『アーロと少年』という“もしも”の世界では、私たちと同じ人間が野生動物として描かれています。
大自然を舞台にした友情の物語の中で、私たち人間はもっと多くのことを学ぶことができるでしょう。
物語で描かれる「真実」と「虚構」
“もしも”巨大な隕石が衝突しなかったら? と描かれた架空の世界。
この作品をつくるために、ディズニー/ピクサーはリサーチを重ね、リアリティを追求していきました。
『アーロと少年』は、全てが人の手で作られたアニメーション映画ですが、物語を通じて、地球の歴史、そして現代社会を見つめなおすことが出来ます。
宿題の予定がある方もない方も、ディズニー/ピクサー映画『アーロと少年』で、思いを巡らせてみてはいかがでしょうか。