セカンドドロップ前には絶景を見ることができます(余裕があれば)

セカンドドロップ以降は、まさに“横綱相撲”といった趣。手のひらで転がされるようにコースターに身を任せれば、あまりの快感に絶叫ならぬ変な声が出てしまいます。

カーブでは強烈なGがかかりつつ、いかにも「Gかけまっせー」というドヤさは皆無。全長2,045mという長距離コースも、決して長すぎず、しかしちゃんと満足感が残るよう、うまく設計されています。

カーブではかなりのGがかかります

「FUJIYAMA」の“バランスのよさ”とは

「FUJIYAMA」のバランスのよさとは、誰もがそれなりに楽しめる安牌を選んだ末のものではないでしょう。

恐怖と爽快感をはじめ、ジェットコースターが持ちうるさまざまな快楽を最大限楽しむことができるように計算しつくされた、めちゃめちゃ貪欲なバランスのよさなのです。

“KING OF COASTERS”の名にふさわしい、豪快かつ大胆なド迫力、そしてその裏に隠された繊細で美しいこだわりの数々――「FUJIYAMA」が20年もの間にわたって愛され続けてきた理由を体感することができた初乗車でした。

「テンテコマイ」をはじめ、富士急ハイランドには数多くの絶叫マシンが揃っています。彼らのとんがった個性が一層光るのも、「FUJIYAMA」という王者が中心にい続けているからなのかもしれません。

まだ「FUJIYAMA」未体験という方。感動に賞味期限はありません。いまからでも遅くないので、ぜひ、ぜひ!一度体験してみてください。ナットクの興奮と感動が待っているはずです。