このチェックリストで5個以上YESがあれば要注意ですが、子ども同士ですから、喧嘩をした時などは意地悪をするなどということがあるでしょう。
そういう場合は、いじめとして心配することはありません。

ただ、上記のようなことを日常的にしている場合は、わが子はいじめっ子だと考えていいでしょう。

 ・いじめられっ子のチェックリストはこちら
→参考記事:うちの子、本当にいじめられてない? ママのための「Yes、Noチェックリスト」

いじめっ子にまず教えるべき、最も大切な話

もし、わが子がいじめっ子かもしれないと思ったら、すぐに対処していきましょう。

筆者の以前の記事『実は暴かれていた! 「いじめっ子」は将来ロクな人生を歩まない』にも書きましたが、いじめっ子は将来犯罪者になってしまう可能性も高いのです。  

幼児期の子どもの場合は、心に思ったことをそのままストレートに言います。また自分の感情にまかせて手を上げたりします。

まだ、相手をいじめてやろうなどという明確な意図をもってやっているわけではなく、自分の本能に従って行動しているだけです。

ですから、相手を傷つけるような言動をした時に、まったく注意されることも教えられることもなければ、子どもは、それらの言動が許されるものだと思ってしまいます。

間違った言動に対しては、「間違っているよ」と教えてあげなければならないのです。


大きく言えば、相手の嫌がることをするのがいじめです。

上記の質問内容が、そのままいじめであり、人に対してしてはいけないことです。

生まれつき脳機能の障害があると言われるようなサイコパスでない限り、きちんと話してあげれば、いじめというものについて子どもは必ず理解します。

小学生以上なら、チェックリストにあるようなことを自分がされたらどうかと、子どもと話し合い考えさせてみましょう。

  

まとめ

いじめ問題を解決する唯一の方法は、いじめる人間を減らすことです。

子どもの言葉や行為に、思いやりやモラルやルールという基準を与えていくのが、育児や教育の大切の役目だと思います。
実はこれが今の教育で一番欠けていることだと筆者は思っています。

いじめ問題には、幼児期の教育がとても大切です。
チェックリストの結果に関わらず、チェックリストにあるような行為が良くないことだと、しっかり子どもに伝えていってくださいね。

 

夏休みなど学校の長い休みは、いじめっ子かもしれない子どもにとっても、自分を変えるチャンスです。

周りの子にどう思われるかなんて気にしなくて済みますし、プライドも傷つきません。いじめっ子は、いいリーダーになれる素質もあるのです。

ぜひ新学期から新しい自分に生まれ変わらせましょう。

 

 

「元日本航空CA、英語プリスクール経営者、保育士。幼児教育研究家として『日本欧米いいとこどり育児のススメ』をYouTubeでも発信。著書に『グローバル社会に生きる子どものためのしつけと習慣』『5歳からでも間に合う お金をかけずにわが子をバイリンガルにする方法』『モンテソ―リ教育で伸びる子を育てる』、『ホンマでっかTV』に子ども教育評論家として出演など。」