イオンリテールは7月25日、通話定額サービス「050かけ放題サービス」の発表会を開催し、今年2月のMVNO市場参入から5か月間の歩みを振り返った。

2月26日から、音声/データ/シェアの3タイプ計29種類のプランの提供を開始。当初は、申込みが集中し、一日の受け付け件数を制限するほどだった。

サービス開始から5か月しか経っていないが、ユーザー層に変化が生じているという。サービス開始当時の3月は40代、50代が圧倒的に多く、20代は4.3%、30代は19.4%と少なかった。ところが、6月時点では20代が8.7%、30代が25.9%を占めた。

イオンリテール住宅余暇商品企画本部デジタル事業部の橋本昌一事業部長は、「若い世代が増えたのは認知度が高まってきたから。最近は、若い世代のお客様が売り場にいらっしゃるようになった」と手応えを語る。

イオンの携帯電話売り場での販売状況も変化した。MVNO事業参入前から、他社のSIMカードとSIMフリースマートフォンを取り扱い、2015年度はMVNOが19%、大手キャリアが81%という構成比だったが、16年度はMVNOが42%まで拡大した。

橋本事業部長は、「イオンに来るまでには家電量販店など携帯電話を販売するお店はたくさんあるのに、先週、年配のご夫婦が1時間半もかけ、わざわざ来店してくれた。(製品やサービスの)説明をして、お帰りになる時は笑顔だった。お客様にサービスを提供できる歓びを感じた」と話した。

話題の「ポケモンGO」はMVNOのさらなる拡大につながるか

記者会見の終盤、質疑応答で、話題のスマートフォンゲーム「ポケモンGO」がMVNOスマホの拡大につながるかときかれると、橋本事業部長は「いま、ゲーム機は右肩下がり。スマホでゲームをする人が増えているからだ。そこに『ポケモンGO』というビックタイトルが登場した。これまで誕生日やクリスマスなどでゲーム機をねだっていたお子様が、これからはスマホをねだるようになる。その際、大手キャリア様の月額6500円以上もするプランはハードルが高い。低額で提供できる我々のようなスマホが選ばれるだろう」と語った。

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