4)予定にこだわり、変更を受け入れられないとき

子どものルールを認めた上で、予定の変更がありそうならできるだけ早く予告をすること。

そのとき、一方的に変更を伝えるのではなく、「いつも寄るAを先にしたらBの時間が減ってしまうけど、いい?」「Cを先にすれば、ゆっくりBができるよ」と、子ども自身に決めてもらうことで、変更を受け入れやすくなります。

これから行こうとする場所や、やろうとする行動を写真などで目に見えるように示してあげるのも効果的です。

5)集団が苦手で親から離れられないとき

粘土をこねることが、子どもの不安な気持ちを取り除く有効な手段になります。手でそっと触れたりなでたりする「タッチング」は、子どもの心理状態を安定させる効果があります。

粘土を手にし、やさしく触れていると、子どもは驚くほど落ち着くといいます。

また、他の子を叩いてしまうなどスキンシップの加減が身についていない子どもの場合も、粘土遊びが気持ちを落ち着かせ、“やさしく触れる”練習になります。

ほかの子とわが子をくらべると、できないところばかりが目につき、親である自分も苦しくなります。

末永さんは「くらべない子育て」を訴えかけます。「ほかの子と比較することをやめてみると、自分の子どものいいところや可能性がみえてくる」というのです。

同じふるまいでもマイナスと受け止めるのをやめてプラスと受け止められれば、子どもの行動も変わってくる、と末永さん。

せっかく手にしたわが子との時間、伸びやかな子育てで楽しく幸せなものにしたいですよね。

ライター。業界紙、エンタメ系雑誌記者を経て、現在フリーランス。日々の暮らしに「へぇ〜」のアクセントを提供したいと日々勉強中。関心あるテーマは教育、お金、哲学。好きな本のジャンルは児童書・YAで、特技は物語の世界に入りこむこと。