ライフプランを描く上で「マイホーム購入」を視野に入れる方は多いのではないでしょうか。

その際に必ずと言っていいほどお世話になるのが住宅ローン。

現在は、歴史的稀に見る超低金利です。とは言え多額の借り入れをするため、「金利負担を減らすためには早めに繰り上げ返済をした方が良い」という考え方をお持ちの方は多いと思います。

しかし、時代の変化に伴い繰り上げ返済を実行する上で気を付ける点などを我が家のケースを交えてお伝えしていきたいと思います。

繰り上げ返済は「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類

繰り上げ返済には「期間短縮型」と「返済額軽減型」の2種類があります。

前者は返済期間を短くして月々の返済金額を変えないタイプ、後者は返済期間はそのままに月々の返済額を減らすタイプです。

利息軽減効果は「期間短縮型」の方が大きい上に支払い期間を縮められることは心理的負担を軽くすることにもなるため、10年前に購入したマンションのローン返済時はこちらを利用しておりました。

一方、「返済額軽減型」は月々の返済額を軽減できるので家計のやりくりがしやすくなります。

教育費の積立を優先させたい、将来の転職時における収入減を想定しておきたい、ローン負担で貯金ができないという方においてはこちらの選択が有効と言えます。

いずれの方法を利用するにせよ注意点があります。それは手元資金がなくなってしまうほど繰り上げ返済を優先しないことです。まずは以下の資金確保をしっかりしておきましょう。

緊急予備資金の確保

「病気やケガで働けなくなり、収入が減った」など何かの事態で毎月の収入が途絶えるまたはダウンしてしまうリスクは誰にでもあります。

必要最低生活費の半年分くらいの現金は常に普通預金においておくようにしましょう。

教育資金の確保

こどもの進路は色々ですが、一番お金がかかる時期はやはり大学進学~卒業の4年間です。この時期はこども一人に*700万弱(自宅通い)かかります。下宿する、留学する、留年になったなど想定外の出費も考えられます。

我が子は3歳から英会話教室に通っておりますが、今後も続けていくとなるといずれは留学することが濃厚なのだろうと来る時期に備えてコツコツ貯めております。

お金のかかる時期が明確なので、お子様が義務教育の間は教育資金の確保を最優先されることをおすすめします。

繰り上げ返済をして住宅ローンの負担はなくなったが、教育資金が足りなくて教育ローンや奨学金を借りなければならなくなっては本末転倒です。