SmartSleepの使用感を語るロサンゼルスドジャースの前田健太投手

フィリップスが11月25日に発売する睡眠用ウェアラブルヘッドバンド「SmartSleepディープスリープヘッドバンド HH1610/02」の新製品発表会では、スペシャルゲストとしてメジャーリーグのロサンゼルスドジャースで活躍する前田健太投手と、ファッションとテクノロジーがクロスする領域で活躍するクリエイティブコンサルタントの市川渚さんが登場した。

SmartSleepは、センサー搭載のヘッドバンドを装着して人が深い眠り状態にある「深睡眠」に働きかけることで、眠りの質を高めてスッキリした目覚めを誘う。額と耳元のセンサーが徐波という眠っているときのスローウェーブを検知して、独自のアルゴリズムで柔らかいオーディオトーンを出力する。

これまでの睡眠用ウェアラブル端末が睡眠の状態をグラフなどで可視化して、眠りが浅かったか、深かったかを認識する程度のものだったのに対し、SmartSleepは直接睡眠に働きかける点で、これまでの機器よりもさらに踏み込んでいるといえるだろう。なお製品の詳細は、過去記事を参考にしてほしい。

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発売前のSmartSleepを数日使ってみた前田選手の感想は「起きた時のスッキリ感がすごくあった。自分ではしっかりと寝たつもりでも、起きたときに眠いなと感じる日が多いが、ここ数日使ってみて、だるさが残らずに、パッと起きてすぐに行動に移せた。シーズン中にしっかりと睡眠を自分で管理していけると思うと、ありがたい商品だと感じだ」と語った。

シーズン中は試合が終わって夜の11時に帰宅して、それから食事をするためどうしても睡眠時間がバラバラになったりコントロールしづらかったりするという。登板後や勝利した日などはアドレナリンが出て、なかなか寝付けないこともあるとか。

逆に登板する前の日は、睡眠不足によるだるさがパフォーマンスに影響を与えるため、できるだけ睡眠時間を長くとるようにしているという。「先発ピッチャーは登板後の4日間は投げない日が続くが、その間はトレーニングも大事だが、疲れを取るための睡眠も大切」と、日ごろから意識して生活しているそうだ。

市川渚さんはガジェットに強いということだけあって、普段からスリープテックをいろいろ試しているという。「さまざまな機器を使いながら自分の睡眠があまりよくないことを把握する中で、深い睡眠によって身体の疲れをとることが課題だと感じていた。(SmartSleepを)1週間くらい使っているが、明らかに深い睡眠の時間が伸びていたので、継続的に使い続けているうちに日中の自分の状態がどのように変わっていくのかが楽しみ」と語りながら、使うことによる自分の変化に期待を寄せている。

なお、SmartSleepは50歳以下の人にオススメの製品となっている。年齢とともに徐波の振幅は自然に減少してしまい、低振幅の徐波が発生するのは50歳以降が多く、低振幅の徐波にSmartSleepは効果が期待できないからだという。

50代後半のフィリップス・ジャパンの堤浩幸社長は「確かに1週間くらい使ってみたときは『こんなものかな』と思ったが、2週間使ってみると明らかにスッキリした目覚めで、活力がわいてくるのが分かった。人によって効き具合が違うかもしれないが、なんらかのサポートになると思う」と語った。