前年同期比で増収増益を達成

NTTドコモは7月29日、2017年3月期第1四半期の連結決算を発表した。売上高は前年同期比103.0%の1兆1086億7000万円、営業利益は2992億9100万円(127.1%)、経常利益は2952.9億円(122.7%)、当期の純利益は2068億5400万円(122.6%)と増益だった。

社長就任後、初の決算発表となった吉澤和弘社長は、好調の要因として、「ドコモ光」の契約数が前年比5倍の207万件と飛躍的に伸びたこと、2014年6月に開始した新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」の契約数が1.5倍の3159万件に達したことなどを挙げた。

「dマーケット」をはじめとしたスマートライフ領域の順調な成長も要因の一つ。さまざまなパートナーとコラボレーションする「+d」を促進し、営業利益は前年比125.7%の289億円に達した。今後は、タクシー利用需要予測の実現や自動運転サービスの実現に向け、AIを活用した取組みを行う。

また、2020年には「5G」が控えているLTEネットワークの高度化にも力を注ぎ、提供中の「PREMIUM 4G」で、2016年度内に下り500Mbps超のサービスを提供する予定。

吉澤和弘社長は「前年同期比で増収増益を達成したので、順調な滑り出しといえる」と喜び、「話題の『ポケモンGO』が配信され、歩きスマホが問題となっている。歩きスマホは危険であるというメッセージを伝えていくとともに、歩きながらスマホを操作しなくて済むようにメガネ型端末の研究・開発を進めている」と、独自の研究開発の予定を明かした。