色々な世代のひとが楽しめるアルバムに

ーー特撮ソングをバンドでアレンジするというのは、たとえばANIMETAL(※アニメ、特撮ソングをメタルカバーするバンド)、RIDER CHIPS(※仮面ライダー生誕30周年を記念して結成された、オフィシャルバンド)などこれまでにもありますが、ハードロックやメタル色が強い中、科楽特奏隊の音楽性はまた一風変わっていますよね。

ヒョウリ:僕らは皆オルタナティブロック界隈出身というか、そこに近いところの音楽性を特撮楽曲にフィードバックさせられたらと思っています。

遼秀樹:それに、ニューウェーブと特撮ソングって元々相性がよかったりしますし。そういうことをやっているバンドが今いないなあと思って。

ーーそして7月20日にアルバム『空想科楽カバーズ ウルトラグレイトフルヒッツ2』とシングル『ご当地怪獣のテーマ』同時リリースされました。まずは『空想科楽カバーズ ウルトラグレイトフルヒッツ2』の話から伺いたいと思います。こちらの選曲の基準は?

『空想科楽カバーズ ウルトラ グレイトフル ヒッツ 2』 『空想科楽カバーズ ウルトラ グレイトフル ヒッツ 2』

ヒョウリ:『ウルトラQ』、『ウルトラマン』が今年50周年ということもあって、それを中心とした作品にしたかったんです。

ーー『ウルトラマン』からは『ウルトラマンの歌』、そして『ウルトラQ』からは『ウルトラQ メインテーマ』と12話の挿入歌『冥府の鳥』が収録されていますね。

ヒョウリ:そして「昔の特撮は良かったよね」というか、「初代すごかったよね」ってだけではなく、僕たちが子供の頃に観ていた円谷ヒーローって『電光超人グリッドマン』だったり、アニメの『ウルトラマンキッズ』だったりが特撮の入り口になっていたと思うので、自分たちの原初体験と、特撮の原初体験を合わせて入れることで、自分たちの世代も楽しめるし、5〜60代の初期の特撮を楽しんでいた人たちも面白がってくれるアルバムになるかなと思いまして。

「特撮引力」っていうのがあるんですよ(笑)

ーー今ネットで話題の特撮『レッドマン』のテーマも入っていますね。

ヒョウリ:『レッドマン』は「今しかねえ」って感じです(笑)。旬といえば『ウルトラマンG(グレート)』もブルーレイが出ることが発表されましたし。

ライダーン:『G』ってレーザーディスク以降、長い間ソフト化されてなかったんですよ。それが6月末に急に発表されて、レコーディングの最後の方だったんですよね。これは本当に偶然です。

遼秀樹:お導きですよ(笑)。

ヒョウリ:「特撮引力」っていうのがあるんですよ(笑)。

ーー『ウルトラマンの歌』のPVも公開されていますね。

ヒョウリ:今回は僕が脚本、監督をしています。古谷敏さんという、当時ウルトラマンのスーツアクターをやっていた俳優さんを主演に迎え、特撮が好きな人が感動できるものにしたいなという希望を抱いて作りました。

ーー昨年公開された『ウルトラマンレオ』のPVとはまた別の特撮らしさがありますね。

ヒョウリ:前作のPVは田口清隆監督という『ウルトラマンオーブ』の総監督をやっている方に撮っていただいて。巨大化して戦いたいという子供の頃の夢を実現させたんですが、今回は子供の頃に憧れた特撮の「ドラマ部分」を表現できたらいいなと思っています。

ーーそして同時発売のシングル『ご当地怪獣のテーマ』ですが、こちらはカバーではなくオリジナル曲ですね。「ご当地怪獣」というのは、日本の各地の名物をモチーフにした怪獣なのですか?

遼秀樹:「ご当地怪獣」というのは、「ゆるキャラ」ではなくてその土地由来の「怪獣」を作ろうというプロジェクトです。特撮スタッフを集め自治体の方々と組んで企画が進んでいくもので、そこに縁あって関わらせていただいています。

各自治体のご当地怪獣のテーマソングを作るという大きなプロジェクトなのですが、これが全体のテーマソングになります。

科楽特奏隊は元々カバーバンドとして2年くらい活動していたんですけど、『ご当地怪獣のテーマ』をヒョウリ隊員が曲を書き、自分がアレンジして、初めてタッグを組んでオリジナル曲を作りました。

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