『わが母の記』(C)2012「わが母の記」製作委員会

役所広司、樹木希林、宮崎あおい出演の映画『わが母の記』の興行収入が10億円を突破し、当初の予想を上回る動員を記録していることから、このほど上映の延長が決定した。

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本作は文豪・井上靖が自身の人生や家族との実話を基に綴った『わが母の記〜花の下・月の光・雪の面〜』を原作に、普遍的な家族の愛を描いた物語。役所が作家・伊上を、樹木が母親の八重を、宮崎が三女の琴子を演じ、第35回モントリオール世界映画祭の審査員特別グランプリ受賞をはじめ、海外の映画祭でも注目を集めている。

4月28日から全国公開された本作は、公開初日から好調な動員を記録し、このほど動員97万人、興収10億円を突破。シニア層が多いのが特徴で、配給の松竹によると、平日も動員が落ちることはなく、レディース・デーの稼働も好調、女性客の比率が高いという。また、映画館の場所をたずねる問い合わせや「シネコンでのチケットの買い方がわからない」という問い合わせもあるそうで、日頃、映画館をあまり利用しない観客の心もつかんでいるようだ。

松竹・映画営業部長の熊谷浩二氏は「昨年ゴールデンウィークに公開し日本アカデミー賞を総なめにした『八日目の蝉』に引き続き、本年もゴールデンウィークに興収10億を超えるヒット作品を配給できました。各興行会社や劇場からムーブオーバーおよび2番上映希望のお話を数多くいただいており、現在フィルムや DCP(デジタル上映用の映像・音声データ)のスケジュールを調整しているところです」と説明。今年のゴールデンウィークも多くのヒット映画が生まれたが、その多くが子ども、若者向け作品だっただけに、大人の観客がじっくりと観賞できる本作のヒットは、年配の映画ファンにとって朗報といえるのではないだろうか。

『わが母の記』
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