「一番の財産は、自分で“習慣”をコントロールできるようになった、という成功体験。それは、試験に受かったこと以上に価値が大きかった、と親御さんはおっしゃっていました。
また、偉かったのは、『志望校に合格したい』となったときに、お父さんも一緒に必死になって、ときには自分の仕事をセーブしてまで、徹底的に関わったこと。その“熱さ”は非常に重要だと思います」

「仲間がいると『やろう』という気になる。外からメガホンを持って『頑張れ頑張れ』と言うのではなくて、横で一緒になって走る。
イチロー選手の父親も、子どもを毎日バッティングセンターに連れて行き、とことん関わった。そこに大きな意味があるのだと思います」

「熱くがっつりと、親子で同じ目標をめざす・・・いつの間にか、お父さんのために諦められないみたいな(笑)。
でも、子どもは嫌々やっているかというとそうではなく、親の愛情で目標への熱意がぐっと高まっていく。
押しつけるのではなく、ともに熱くなる。その匙加減はなかなか難しいですが」

大切なのは、親が「やればできる」と信じること

とはいえ、やはり「うちの子は飽きっぽい性格だから・・・」と考える方もいるかもしれません。

たしかに、続きやすい性格や、習慣化の得意・不得意は多少あるようです。しかし何より大切なのは、「親が子どもに対してどういう考え方を持っているか」だといいます。