――勉強時間はどのぐらいさせたらいいか迷います。

箕浦:夏休みの勉強時間は、低学年なら1時間ぐらい、中学年は2時間、高学年は3時間を目安にしてください。なかでも漢字と計算は毎日時間を決めて、どんなに忙しくても絶対に継続した方がいい。時間の量よりも、毎日同じ時間に繰り返し行っていくことこそが大切です。

子どもと一緒に時間割を作って、勉強は午前中、午後は遊ぶ時間などと決めてみましょう。囲碁や将棋を勉強としてとらえてもいいと思います。あとは、家事のお手伝いや日記を書く、本を読む、トマトやキュウリなどの植物を育てて観察するなどもいいですね。何かを決めて、必ず毎日やることです。

また、スポーツももちろんスケジュールに入れてOKです。野球をやっているなら、素振りを午前中に組み込んでもいいと思います。勉強だけが大事なのではない、ということを伝えるのです。「漢字と計算と同じぐらい、素振りは基礎として大切なんだよ」ということを子どもに伝えるのもよいでしょう。

文武両道に育てるには、午前中に勉強とスポーツを同じ感覚でやらせると良いですね。その子にとって、勉強とスポーツに対する努力の価値が対等になる大きなチャンスだと思います。

 

いかがでしょうか? 夏休みはたくさんのチャンスが眠っています。今年の家族旅行では、あえて不自由さを楽しみ、五感を使って自然を存分に体験してみるのもよいでしょう。

そして毎日の生活では、夏休みだからといって、朝寝坊でダラダラしたり夜更かししたりするのは厳禁。早寝早起きを心がけ、楽しい夏休みを送ってください!

 

編集/ライター。パソコン週刊誌に15年ほど在籍後、フリーに。デジタル全般から、ゲーム、教育、グルメ、ホビー、文具まで幅広く探索中。デジタルネイティブな男子の母でもある。http://izumi-aikawa.strikingly.com/