photo:Wiener Staatsoper / Michael Pohn photo:Wiener Staatsoper / Michael Pohn

音楽の都ウィーンが誇る世界最高峰のオペラハウス、ウィーン国立歌劇場が、今秋4年ぶりに来日。10月14日(日)から11月4日(日)まで、東京文化会館と神奈川県民ホールで計9公演を開催する。

「ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演」の情報

ウィーン国立歌劇場は、世界中からスター歌手が集い、最上級のクオリティを誇る舞台を年間300回も上演している、まさにオペラ界の最高峰。日本公演も1980年以来これまでに7度行われ、その伝統と格式に相応しい舞台で、日本のファンに大きな感動をもたらしてきた。

4年ぶりとなる今秋の日本公演では、『サロメ』(R.シュトラウス作曲)、『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲)、『アンナ・ボレーナ』(ドニゼッティ作曲)の3作品を上演。それに先駆けて、5月初旬に来日を果たした同劇場総裁ドミニク・マイヤーは、公演の見どころを次のように語った。

「まず『サロメ』はウィーン国立歌劇場の看板演目のひとつ。我々が最も得意とする作品で、リハーサル無しでも演奏できるほど。ウィーン人の血の中に音楽が入っていると言えるでしょう。指揮は、R.シュトラウスのスペシャリストでもある音楽総監督のウェルザー=メスト。タイトルロールは、ウェルザー=メストが直接オーディションで抜擢した若手ソプラノ、グン=ブリット・バークミンが歌います。

もうひとつの伝統的レパートリー『フィガロの結婚』は、いまや伝説的ともいえるジャン=ピエール・ポネル演出作品を上演します。指揮は、ペーター・シュナイダー。キャストは、オーストリア宮廷歌手の称号を得たばかりのバルバラ・フリットリをはじめ、カルロス・アルバレス、アーウィン・シュロットら国際的スター歌手たちが共演します。

そして最後に『アンナ・ボレーナ』。ベルカントの名作ながら、不思議なことにこれまでウィーン国立歌劇場で上演されていませんでした。昨年4月に新制作を初演し、好評を博したばかり。しかも今回は“コロラトゥーラの女王”エディタ・グルベローヴァ最後の日本公演となる予定です。また日本公演でジョヴァンナ役を歌うソニア・ガナッシも素晴らしい歌手。彼女とグルベローヴァの共演は、まだウィーンでも実現していないので、ウィーンの観客はとても嫉妬することでしょう。それだけ日本の皆さんには特別なものをお見せしたいと思っています」。

ウィーン国立歌劇場 2012年日本公演のチケット一般発売は、6月2日(土)10時より。また一般発売に先駆けて、チケットぴあではインターネット先行抽選プレリザーブを5月30日(水)11時まで受付中。