時空を超えて交錯(クロス)する若者たちの愛と友情を描く

2016.8.12 10:00配信
唯月ふうか  撮影:鈴木かずなり 唯月ふうか  撮影:鈴木かずなり

日本トップクラスのタップダンサーであり、振付家・演出家としても数多の演劇賞を受賞している玉野和紀。2007年の『CLUB SEVEN SP(4th)』の中で30分のミニミュージカル「ワン・ハート」として上演され、単独での公演を熱望されていたのが、この『CROSS HEART(クロスハート)』。今回の上演のため、歌もダンスもさらにパワーアップした本作で、ヒロインを演じる唯月ふうかに聞いた。

A NEW MUSICAL『CROSS HEART(クロスハート)』チケット情報

時は現代。とある大学に、フランスの歴史を研究するサークルがあった。ある日、教授のもとに、差出人不明の荷物が届く。そこにはフランスの歴史的資料がとある女性の書いた手記が入っていた。教授はその手記を基に、学生たちと共に演劇で再現しようと試みる。次第に演技に熱が入る学生たち。ふとした瞬間、「100年戦争」の真っただ中、1424年のフランスにタイムスリップしてしまう。学生たちは、歴史の流れに翻弄されながら互いに敵対しあい、歴史に背くものと理解しつつも自らの宿命・愛・友情に揺れ動きながら、突き進む……。

「玉野さんとは、ミュージカル『ピーターパン』(唯月は9代目ピーターパンとして2013年より主演)の演出でご一緒しているのですが、『CLUB SEVEN』にもずっと憧れていたので、出演が決まって嬉しかったです」と声を弾ませる唯月。玉野作品については、「盛りだくさんの歌とダンスで、お客さんをとことん楽しませるエンターテインメント」とその魅力を語ってくれた。

インタビューの前には、ちょうどビジュアル撮影も終了。ウエストを絞った中世風の衣装に、柔らかな笑顔が印象的だ。「玉野さんから、『演じるのは一途な女の子だよ』とヒントをいただけて。ひとりの人だけをずっと想い続けている子なんだなと思って、ときめいている表情の中にも切ない気持ちを込めてみました」と、さっそく役づくりにも取り組んでいる様子だ。

ミュージカルに出演するようになった4年前からは、観劇の仕方も変わったという。「ミュージカルは同じ歌やセリフでも、一回一回が同じにはならないし、共演者とのやりとり次第で微妙に違う芝居に見えたりしますよね。どうやったらあんな風に見えるのかなって思いますし、観劇しているときもそういうところをつい見ちゃいます」と唯月は笑う。そして「ようやく最近、周りを見ながら舞台に立てるようになった気がします」とも。「歌声をしっかり出すためと、舞台での持久力のために、筋トレは欠かせません!」と、熱意も人一倍の19歳。玉野ワールドを唯月がどう表現してみせるのか、本番を楽しみに待ちたい。

公演は12月9日(金)から28日(水)まで、東京・ Zeppブルーシアター六本木にて。

取材・文 佐藤さくら

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