息切れした姿もすべてが表現になった夜

覆面のポールダンサー「メガネ」さんが踊ることで発電する装置を使って、ライトを照らし、音楽を鳴らす。パフォーマンスを電気というエネルギーに変換する、その先に見えてきたものとは。

「自家発電ナイト2016」 EARTH+GALLERY

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ダンスポールを回して発電

ステージ中央には一本のポール。スケルトンの台の上に伸びた銀色のポールが、アーティストのメガネさんが使う発電装置だ。

メガネさんがそのポールを握って回すことで、ライトが点きラジカセから音が鳴る仕組み。露出度の高い衣装を着用したメガネさんが、発電装置や電気コードの配線などを確認していた。

「じゃあ始めましょうか」とゆるい雰囲気の中で自家発電ナイトが始まった。メガネさんがポールを握って回り始めると、小さなライトが点いて古いラジカセから音楽が流れる。

激しく回転すれば煌々とライトが輝く。だが、回る速度が落ちたり、回るのを止めたりすると、ステージが暗くなって音楽も止まってしまう。時には真っ暗になることも……。最初は正直「見づらいな」と感じた。音楽が途切れるのでノリづらいのだ。

しかし、メガネさんの動きに連動して、照明と音楽がついたり消えたりする様子に、見ている側の気持ちも段々とシンクロしていき、ステージから目が離せなくなった。

ポールダンスを踊るメガネさんの前に、アーティスト全13組が次々に登場しパフォーマンスを繰り広げた。生演奏をバックにしたり、おにぎりを作ったり、アクロバティックな動きを披露したり……。時には他のパフォーマーがポールを回すことも。