劇中のあるシーンについて説明する児嶋一哉

 映画『少女』スペシャルステージトークショーが15日、東京都内で行われ、出演者の児嶋一哉(アンジャッシュ)と主題歌を歌うGLIM SPANKY、三島有紀子監督が出席した。

 湊かなえ氏の原作を映画化した本作は、17歳の女子高生の夏休みを舞台にした“死”にまつわる禁断の世界を描いたミステリー。

 本田翼と山本美月演じる少女が通う高校の“ある罪”を犯してしまった国語教師を演じた児嶋は「女性の世界は怖い。そこをちょっとのぞき見できて、怖いけどまた見たくなる作品」と語った。

 「ざっくり言うと嫌なやつ」という役柄を「なぜオファーされたのか疑問だ」という児嶋は、三島監督から「だいたい(役柄と)本人のイメージが違う方をキャスティングさせてもらう」と聞いて安堵したものの、続けて「でも児嶋さんはドンピシャ。30人ぐらいいる女子高生が皆嫌っていました」の言葉に「役だから!」と大慌てで突っ込んだ。

 役作りのスタンスを「僕は不器用だから、勝手に役作りをして監督の描くものと違ったら急に変えられない。ざっくり作って現場に持っていって監督の話を聞く」と明かす児嶋に、三島監督は「無の境地で“俺のことを好きにして”という感じで現場に来る。それってなかなか役者さんにはできないことで、特異で素晴らしいこと。ドSにはたまらない」と称賛を送った。

 これには児嶋も「そうなんだ、監督の提示したものを演じるものだと思っていました。居心地は良かったから、ドMなのかな」と語り、険悪なムードが漂う本田との劇中でのシーンを捉えた写真が披露されると「嫌われているけどそれは役の上で。演じているだけ」と必死に否定して笑いを誘った。

 また、GLIM SPANKYがアコースティック・バージョンで主題歌「闇に目を凝らせば」を披露した。児嶋は「いやあすごいね。歌うまいね。ギターうまいね。感動しちゃった」と素直な感想を述べ、最後に「普段は本当にいい人だけど、そんな僕が演じてる嫌なやつ。個人的には僕を見てください」と猛アピールしていた。

 映画は10月8日から全国ロードショー。

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