目標を下げて言葉がけをすれば、ママもハッピー!

 ――なるほど~、確かに自分が子どもの立場だったら、できないことに目を向けられるよりも小さいことでもたくさん褒められると俄然やる気になっちゃうかも……。

「ですよね! 実はこのスモールステップで教える、褒めるっていうのは子どもにとってだけじゃなく、ママにとってもすっごくいいことなんですよ。

やっぱり発達障害の子の親って、“周りの子と違う、うちの子はあれができない、これができない……”って周囲と比べてしまって気持ちが焦ったり、滅入ったりしてしまうことが多いんです。

さっき話したように、スモールステップで目標までに小さくステップを設定してあげることによって、ママが子どもに対して実際声にして褒める機会も多くなっていきますよね?

すると子どものことを認めていくと同時に、子育てしている自分自身のこともスモールステップで褒めてあげることができるようになっていくんですよ」

――実は、子どもを育てるのと同じくらい、子育てしているママ自身の精神的な健康って大事だったりしますよね。

「そうそう、まさにそれなんですよ。子どもって結構敏感で、親の不安をすぐ感じ取っちゃうんです。

だから、子どもがギャーギャー騒いで荒れていてどうしようもないなんて時は、実はママ自身が気持ちに不安を抱えていたりすることがほとんど。子どもは鏡です。

スモールステップで子どもに言葉がけすることは、ママ自身の日々の精神的な安定にもすごく効果的なんですよ」
 

不器用な子には、スモールステップで教える、褒める。

シンプルなので、「たったそれだけ?」と思うかもしれませんが、これが子どももママもハッピーになれちゃう言葉がけの秘訣!

ちょっとしたテクニックで、発達障害の子の可能性を広げ、そして実践する親自身もポジティブに毎日を送ることができるんですね!

今回取材したshizuさんの著書『発達障害の子を伸ばす魔法の言葉がけ』は、発達障害の子を持つ親はもちろん、子どもを持つすべての親が今すぐ試してみたくなるような、言葉がけのテクニックがたくさん!

96日にはPHP研究所より2冊目が発売予定とのことなので、そちらも要チェックです。

ライター&エディター。マーケティング、広告関係の職種を経て、出産をきっかけにライターに。現在は女性向けや子育て関連等のwebメディアでライター、エディターとして活動し、2歳児のマイペースな息子にのんびり育児を実践中。猫と焼肉とビールをこよなく愛するテンプレート小市民。