日中は30分間ならエアコンは「つけっぱなし」がおトク

ダイキン工業は8月12日に、空気にまつわる課題や悩みごと、素朴な疑問を検証する「ダイキン 空気のお悩み調査隊」の第5回として実施した「エアコンをつけっぱなしにするのとこまめに入り切りするのでは、どちらが安くなるの?」をテーマにした検証結果を発表した。

調査では、エアコンを9時~23時まで「つけっぱなし」にした場合と、30分間隔でオン/オフを繰り返した場合とで、消費電力量を比較した。さらに、1日の生活スケジュールを想定して、エアコンを9時~23時まで「つけっぱなし」にした場合と、外出時に運転をオフにした場合の消費電力量の比較も行っている。

エアコンを9時~23時まで「つけっぱなし」にした場合と、30分間隔でオン/オフを繰り返した場合との比較では、9時~18時の時間帯では30分間ならエアコンをオフにするよりも「つけっぱなし」にする方が、消費電力量が少なくなる、という結果が得られた。

エアコンは、基本的に運転を開始した直後の室内温度と設定温度の差が大きいときに電力を多く消費するため、外気温の高い9時~18時の時間帯は、「つけっぱなし」の方が「こまめにオン/オフ」するよりも消費電力量が少なくなる。一方、18時~23時の時間帯は、「つけっぱなし」の方が「こまめにオン/オフ」するよりも消費電力量が大きくなった。

1日の生活スケジュールを想定して、エアコンを9時~23時まで「つけっぱなし」にした場合と、外出時に運転をオフにした場合の消費電力量の比較では、1日の消費電力量は「つけっぱなし」の場合が5.7kWh、「こまめにオン/オフ」した場合が4,4kWhと、「つけっぱなし」の方が大きくなっており、電気料金に換算すると、「つけっぱなし」が153.9円、「こまめにオン/オフ」が118.8円と、「つけっぱなし」の方が1日で35.1円高くなる。

ダイキン工業は、以上の結果を受けて「日中は、35分までの外出であれば、エアコンを『つけっぱなし』の方が安い」「夜は、18分までの外出であれば、エアコンを『つけっぱなし』の方が安い」と推察するとともに、日中は30分程度の外出ならエアコンはつけっぱなしに、夜間はこまめに停止させるといった調整によっておトクな運転ができる、とアドバイスした。

このほか、エアコンを「つけっぱなし」にした場合と、「こまめにオン/オフ」した場合との部屋の温度の違いを比較したところ、外出中に電源をオフにした部屋では帰宅時の温度・湿度ともに高くなっていたことから、熱中症にならないよう、電気料金だけでなく帰宅時の快適性も考慮して、状況に応じて「つけっぱなし」と「こまめにオン/オフ」をうまく使い分けるよう呼びかけた。