大崎:スマホカメラのズームはデジタルズームといって拡大してるだけなので画像が粗くなりやすく、フラッシュは不自然な色合いになりやすいからです。

——では、明るさはどうやって調整したらいいのでしょうか?写真がどうも暗くなりがちなのですが…

大崎:試しに、少し難しいけど木漏れ日の逆行下で撮影してみましょう。

——私が撮ったのはこちらですが、顔が暗くなってしまっていますね……。

大崎:僕が撮影するとこんな感じです。

——顔だけでなく全体的に明るくなってますね! 何が違うのでしょう?

大崎:撮影時に、自分が明るくしたいところをタップするだけで明るくなり、逆に明るすぎるところをタップすると暗くなる補正機能を使いました。

画面を長押しするとAE(明るさ)/AF(オートフォーカス)ロックマークが出て、明るさとピントがそのまま固定されます。これはiPhoneの機能ですが、ほかのスマホの場合カメラアプリでこの機能を使うことができます。

さらに応用として、iPhoneでは画面をタップするとピントがあったところに太陽マークが出るので、それを上下させることでさらに明るさが調整できます。

AE/AFロックで調整した以上に明るくするためにこれを使ったり、かなりハイキー気味(全体的に明るめの写真)に撮って柔らかさを出したり、逆にローキー(全体的に暗めの写真)に撮って重厚感を出したり、思った以上にいろんな演出が加えられて撮影が楽しめますよ。

子どもの動きをブレずに収めるテク

——子どもを撮影していると、動きが速すぎていい瞬間がブレがちなんですが、何かいい方法はありますか?

大崎:では、今度は走っている写真にチャレンジしてみましょう!

——私が撮ると、ただ立っているだけの写真になっちゃいました(汗)。

大崎:ドンマイ!ここでは、「連写」と「流し撮り」を使いましょう。

「流し撮り」というのは子どもの歩く速度に合わせて一緒に動きながら撮る方法で、被写体が止まり背景が流れるような写真になります。これに連写を加えます。

スマホを持っている手だけを移動させるのではなく、自分の身体(立ち位置)も一緒に動く(歩く)ことがポイントです。

感度が低いスマホは暗いところだとブレやすいので、この方法を使う時はなるべく明るいところを選ぶと効果的です。で、出来た写真がこちら!

——わぉ!背景が流れて速さすら感じられます!