なぜこんなことになるかというと、本来、自分で見出すはずの学習意欲や学習目的が曖昧なまま、ロボットのように義務として勉強に取り組んでしまったからです。

本来人間には、本能的に「学びたい」という欲求があります。

「知らなかったことを知る」→「楽しい」→「もっと知りたくなる」→「調べる」→「わかったことを元に実験したくなる」→「試す」→「もっと楽しい!」

こうして、学ぶという行為を自己成長や自己実現につなげていく。

これが、本来人間に標準装備されている「学ぶことへの欲求」であり、「楽しさ」なのです。

では、学ぶことの純粋な楽しさと、将来の自己実現に必要だから学ぶという意識を子どもに教えるために、具体的にはどうすればいいのか?

それは、子どもが興味を持ったことを一緒に調べてみたり、将来何になりたいかを子どもから聞いて、それに必要な体験をさせてあげたりするなど、生活の中のちょっとした時間でできるのです。

これなら、お金をあまりかけずに実践可能ですよね。

まとめ

不幸になってまで高学歴・高所得になってほしい親はいないですよね。親にとっては、子どもの幸せが一番の願い。高学歴・高所得はその延長線上です。

決して、「こんなことも知らないんじゃ、将来◯◯になんかなれないよ!」などと言って、子どもの夢をつぶさないように……。

子どもの幸福度も学歴も高めたいと思うなら、ぜひ(1)幅広い経験を積む(2)学ぶことの楽しさを知る、の2つを意識した子育てを取り入れてみてくださいね。

ママカウンセラー&サロンプロデューサー&個性幼児教育専門家。幼稚園教諭、保育士として長年幼児教育に携わった後、潜在能力開発の講師を10年間務める。現在は、千葉県船橋市のおうちサロン「ペールグリーン」にて、主にカウンセラー・講師として活動中。著書に『はじめよう!おうちサロン』『幸運手帳術』がある。