近年、入場者数が横ばい状態にあるという映画館。
そんな中、映画以外のコンテンツ「ODS」が上映され、人気を博している。
その背景と、変わりつつある映画館の実状に迫る。

映画館のデジタル化で新たなコンテンツが増加

映画館の大スクリーンで、音楽ライブやスポーツ中継、演劇や寄席など、映画以外のコンテンツを楽しむ――「ODS(アザー・デジタル・スタッフ)」と呼ばれるコンテンツが増加中。全国に劇場を展開するワーナー・マイカルでは、この5月からデジタルコンテンツ(収録型、ライブ中継型)を上映するエンタメサービスを、“シアターにプラスする”という意味で「シアタス(THEATUS)」と命名。ロゴマークやイメージキャラクターとともに劇場内外で掲出し、その規模を拡大している。

今年の2月には、人気バンド・東京事変の解散ライブがアジア各国を含む121館で中継され、音楽ファンの関心事となった。

デジタルコンテンツの配給事業を展開するマイシアターの相内圭さんが、ODS隆盛の背景を語る。