そしてもうひとつ感じたのは、彼らの生身が生み出すパフォーマンスに目がいく構成になっていたこと。

センターステージで映像やライトを使った美しい演出はあるが、今回のツアーでは驚くような派手な演出はない。

スホ、ベクヒョン、チェン、チャンヨル、カイ、セフンのメンバーで行われた初めてのツアーであったが、余裕さえ感じられた。

スホのフィニッシュにはぜひ、注目を!

今回もそれぞれのメンバーのソロ&ユニットコーナーが設けられたが、ベクヒョンは自身のソロ曲を、チェンは自身が作詞したEXO曲をソロで、チャンヨルとセフンはユニット曲を、スホはダンスも歌も筋肉も去年よりもずっとワイルド&セクシーに進化させて臨んだ(スホのフィニッシュにはぜひ、注目を!)。

そして、驚かされたのは、カイだ。“ダンス”のイメージが強い彼は、これまでダンスパフォーマンスをメインに見せてきたが、今回はパフォーマンスに加えてヒップホップのボーカルにもガッツリ挑戦している。

本ツアーではソロ以外でもカイのボーカルパートが増えて、ボーカリストとしての成長も大きく感じさせたライブだった。

スホは俳優としても活動をしているし、チェン、ベクヒョン、シウミンのEXO-CBX、チャンヨルとセフンのEXO-SCというユニット活動、メインボーカルのチェン、ベクヒョンは特色を活かしたソロ活動を行ってきている。

チャンヨルはドラマ『トッケビ』のOST曲『Stay With Me』(with Punch)でヒットを飛ばしたり、加えてベクヒョンとカイがSuper Mとしてアメリカで活動したりと、音楽的にも多方面で活躍し、その刺激をEXOというグループに還元できているのではないだろうか。

日本デビュー4周年を迎え、5年目に突入

11月4日には日本デビュー4周年を迎え、5年目に突入。未来へ向けたEXOからのメッセージや、ファンへの想いを込めたという、ライブでも披露した新曲『BIRD』をリリースした。

スホがMCで「12月にまた日本に戻って来るころには、新しいアルバムが出ているんじゃないかな?」と言って、チャンヨル、ベクヒョン、カイがスポイラー的なダンスの動きをしていたが、年末に向けてまだまだその動きは加速していくようだ。

今までとちょっと違った大人なEXOのライブツアーをファイナルで堪能してほしい。