ヒゲの根元

猫のヒゲが生えている根元、ぷっくら膨らんでいるラブリーな部分は、昔から「ひげ袋」「鼻たぶ」、最近のネットユーザーには「マズル」などとも呼ばれている。

ここの正式名称は「ウィスカーパッド(whisker pad)」。直訳すれば“頬ヒゲの土台”といったところか。

猫のアスキーアート(絵文字)では「ω」と表記されることが多く、ネット上でもメジャーな萌えパーツとして認知されている。

ヒゲ

根元の部分だけでなく、ヒゲそのものも生えている場所によって正式な名称がある。

人間でいう眉毛の部分にある「上毛」、前述したウィスカーパッドから生えている「上唇毛(じょうしんもう)」、頬骨のところにある「頬骨毛(きょうこつもう)」、口の端にぽつんと生えている「口角毛」、そしてアゴ部分の「頭下毛」。この5つに分けられる。

猫はこれらのヒゲをセンサーにして外界の様子を察知しながら生きている。また、「ヒゲが上向きなら機嫌が良い」など、向き具合によって感情を判断する材料にもなる。

ちなみにヒゲの生え替わり周期は、およそ半年と言われている。「猫のヒゲを財布に入れると金運がアップする」というジンクスもあるそうで、運良く抜け落ちたヒゲを拾った人はラッキーと思っておこう。

パソコン誌の編集者を経てフリーランス。執筆範囲はエンタメから法律、IT、教育、裏社会、ソシャゲまで硬軟いろいろ。最近の関心はダイエット、アンチエイジング。ねこだいすき。