堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ)  (C)F.SANO 堀江翔太(パナソニック ワイルドナイツ) (C)F.SANO

ヤマハ発動機・清宮克幸監督がぶち上げた。『ジャパンラグビー トップリーグ 2016-2017』プレスカンファレンスの壇上で、開幕戦で対峙するV3王者に対し「パナソニックに勝って優勝できないのと、パナソニックに負けて優勝のどちらかを選べるなら、前者を選ぶ。パナソニックに勝ちたい」と打ったのだ。

パナソニック×ヤマハ チケット情報

先制攻撃を浴びた堀江翔太は「さすが清宮さん、気合が入りました」と語りながら、史上初のV4へのプレッシャーについて口にした。「ヤマハだけではない。どのチームもパナソニックを引き摺り下ろそうとしてくる。うちと当たる時は相手のモチベーションは高い」。

今季の『トップリーグ』は4季ぶりに総当りリーグ戦で行われ、プレーオフはない。キャプテンは「パナソニックはスロースターターなので、頭からしっかり試合をしていかないといけない」と警戒する。

また、主将は開幕戦のヤマハ、第2節は神戸製鋼、近鉄戦を挟んで、第4節・サントリーと序盤に強豪と対戦するカード編成も嘆いた。「強いところばかり。チャンピオンなのに全然有利ではない(笑)。それに僕らにとって、秩父宮はアウェイみたいなものですからね」。

『リオ五輪』で忘れられないシーンがある。吉田沙保里が号泣しながら、インタビューで謝罪した場面である。堀江は言う。

「勝てば勝つほど重圧がかかるのは僕らも実感している。きついですよ。ラグビーは15人に重圧が分散するけど、吉田選手はひとり。しかも4年に一度の『五輪』。『銀メダルでもすごい』と周りの人は言うけど、自分にとって1位と2位は全然違う。僕らも『準優勝でよかった』なんて絶対口にできないし、笑えない。彼女の『金メダルでないと』という気持ちはとてもわかる」

不安も重圧もある。それでも堀江は「準備はできています」とキッパリ。

キックオフ48時間前に発表されたスタメンは以下の通り。
【パナソニック】1稲垣啓太、2堀江翔太、3ヴァル アサエリ愛、4谷田部洸太郎、5ヒーナン ダニエル、6テビタ・ツポウ、7布巻峻介、8ホラニ龍コリニアシ、9内田啓介、10山沢拓也、11児玉健太郎、12ベリック・バーンズ、13森谷圭介、14山田章仁、15笹倉康誉
【ヤマハ発動機】1仲谷聖史、2日野剛志、3伊藤平一郎、4大戸裕矢、5デューク・クリシュナン、6モセ・トゥイアリイ、7三村勇飛丸、8堀江恭佑、9矢富勇毅、10大田尾竜彦、11中園真司、12マレ・サウ、13宮澤正利、14田中渉太、15ゲラード・ファンデンヒーファー

パナソニックは史上初の大学生トップリーガーの山沢が司令塔に入り、3連覇の原動力となったバーンズがCTBに回る。ヤマハは移籍した五郎丸歩に代わりFBにファンデンヒーファーが入った。『トップリーグ 2016-2017』開幕戦・パナソニック×ヤマハは8月26日(金)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。チケット発売中。

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