「プラチナバンド」のサービスイメージ

ソフトバンクモバイルは、5月29日、スマートフォン・携帯電話の2012年夏モデルの発表会を開催した。同時に、900MHzの周波数帯を利用した「プラチナバンド」サービスを7月25日にスタートすると発表した。

900MHz帯の「プラチナバンド」は、障害物を回り込んで電波が遠くまで届く特性がある。孫正義社長は「これまでの2.1GHzに比べ、カバーエリアが3倍に広がる。また遮蔽物に強いので、銀座や新宿などのビルが建ち並ぶ街や、地下鉄の入り口、山の向こうなどにも、はるかに電波が届きやすくなる」と説明した。

さらに、「これまで『ソフトバンクはつながりにくい』といわれてきたが、ソフトバンクの技術力や、努力をしたいという気持ちが劣っていたわけではない。(遅かったのは)『プラチナバンド』を取得できなかったからだ。『プラチナバンド』を獲得したことで、もういいわけはできなくなった。確実に電波をつながるようにする、してみせるという気持ちで取り組む」と意気込みを語った。

対応基地局のロードマップについて「(サービス開始)初日は数百からで、年度末には万(単位)の基地局が対応する」と話した。

このほか、2011年3月10日から提供している動画配信サービス「ムービーLIFE」を、夏以降に拡充する。これまでは映画や海外ドラマ、特撮、アニメなどを中心に約120本配信していた。夏以降は「GyaO!」のコンテンツも楽しめるようになる。これによって、提供動画のジャンルにスポーツ、お笑い、バラエティ、音楽の4ジャンルが加わる。なお、料金は据え置きで、月額490円、iPhone/iPadは月額500円。

さらに、「プロ野球」「Jリーグ」「海外サッカー」「格闘技」の4つのコースを選んで、スマートフォンで動画を楽しめる「スポーツLIFE」を2012年夏以降に提供する。試合結果や、過去の名試合をオリジナル編集したダイジェスト映像も提供する。月額利用料金は、各コース350円。

孫社長は「各社の動画提供コンテンツ数をみると、auの『ビデオパス』が3000本、ドコモの『アニメストア』『ビデオストア』を合わせて3万本。「ムービーLIFE」は5万4000本を提供する。提供動画コンテンツ数は業界No.1になる」と自信をみせた。

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