日本電機工業会(JEMA)は8月24日、調理家電・生活家電・理美容関連機器などの白物家電の2016年7月度の国内出荷金額を発表した。国内出荷総額は前年同月比109.4%の2650億円で、2か月ぶりにプラスとなった。

製品別では、冷蔵庫は524億円(前年比113.4%)、ルームエアコンは1204億円(同111.8%)で、ともに3か月ぶりにプラスとなり、洗濯機も283億円(同119.3%)で、2か月ぶりにプラスとなった。7月は気温上昇の影響もあり、エアコンや冷蔵庫などの主要製品が二ケタの伸びとなり、全体を牽引した。

出荷台数では、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、IHクッキングヒーターは、前年を上回った。なかでも、エアコンは、前年比112.4%と、ニケタの伸びを記録し、好調に推移している。

一方、掃除機、電子レンジ、ジャー炊飯器は前年を下回ったが、前年比88.6~94.9%と、いずれも1割程度の減少にとどまった。ジャー炊飯器は、高火力で炊き上げる「IH式」に限ると、前年比100.0%となり、前年並みの水準を維持した。また、掃除機は、手軽に掃除ができる利便性から、スティック型の需要が伸びている。