ラオックス、上海1号店オープン、依然多い日本ブランドファンを狙う

2012.5.30 10:55配信
四川北路と海寧路の交差点に位置する好立地

【上海発】ラオックスは、5月25日、中国の上海市虹口区四川北路888号に「ラオックス(楽購仕)四川北路旗艦店」をオープンした。同社が中国で展開する大型店は、昨年12月31日に開店した南京店に続き2店目。売り場面積は7000m2と南京店よりもやや小ぶりだが、日本ブランド製品の比率を半分ほどに高め、生活雑貨などにも力を入れることで、新たな客層を獲得する。

オープンにあたってインタビューに応じた伊藤正人店長は、「蘇寧電器にはみられない子ども連れのお客様も目立つ。幅広い客層がラオックスの特徴」としながら、四川北路旗艦店について「『日本』を全面的に押し出した品揃えで、中国での日本ブランドの強みを最大限に生かす店舗にした」と上海店のコンセプトを語った。また、「家電製品に加えて、キャラクターショップの展開やキッチン製品、ドラッグなど、新しいジャンルの品揃えを通じて売り上げを伸ばしていきたい」と、南京店とはひと味違う店づくりを目指す。開店時の来店客の様子を見ながら、伊藤店長は「反応はよさそう」と手応えを感じている様子だった。

現地法人の「楽購仕(上海)商貿有限公司」の鮑俊偉副総経理は、開店にあたって「上海は中国全国の経済発展をリードする都市であり、最先端の情報が集まる都市。消費者はよりおしゃれで、最新の国際的なショッピング体験を求めている。ラオックスの店舗スタイルは、このような状況にマッチする」と語った。

中国政府は、先日、日本のエコポイントと同じような補助金の支出を決めた。省エネ家電の購入を促進するために、基準をクリアする省エネタイプのエアコンや薄型テレビ、冷蔵庫、温水器などの購入に補助金を出す制度だ。日本製品は省エネ特性にすぐれたものが多く、売上げ拡大の追い風になりそうだ。

開店当日は、開店30分前の9時過ぎからオープニングイベントが始まった。楽購仕(上海)商貿有限公司の范総経理の開店挨拶に続き、泉裕泰在上海上海日本国総領事が日本語と中国語で挨拶。「日中国交正常化40周年の記念すべき年に上海に進出したラオックスが、上海で日本製品ファンを増やし、日中民間交流のさらなる発展の契機になってほしい」と期待を述べた。開店時刻の9時半、関係者がステージにあがって店名が表示される玉に手を置くと、花火とともに金色の紙吹雪が舞い上がり、華々しく開店した。

ラオックスでは、売り場面積1万m2以上の店舗を「ラオックスライフ(楽購仕生活広場)」、1万m2未満の広さで最上階の飲食施設などがない店舗を「ラオックス旗艦店(楽購仕旗艦店)」と分けている。上海・四川北路店は、後者の旗艦店になる。開店時刻は9時半で、閉店は月~木曜日が21時、金~日曜日が22時。

店舗は、メインエントランスから入ると目の前にエスカレーターという南京店に似た構成。1階から5階までの売り場で、約20万点の製品を取り扱う。1階が携帯電話やスマートフォン、時計など、2階がパソコン、カメラ、照明器具、望遠鏡など、3階が理美容・キッチンなどの生活家電、雑貨、化粧品など。4階が薄型テレビや音響機器、楽器、玩具など。最上階の5階では、エアコンや給湯器、洗濯機、厨房機器などを販売する。

四川北路と海寧路の交差点に面する立地で、地下鉄10号線四川北路駅から南に歩いて5分程度。テレビ塔で知られる観光地・外灘からも車で5分ほどの距離にあり、多くの来客が期待できる。一方、蘇寧電器四川北路店が歩いて2~3分の場所に位置しているが、ラオックスは、日本式のサービスに加えて家電製品以外の品揃えで差異化を図り、蘇寧グループ全体での売上げ拡大を狙う。

今後のラオックスの出店計画について、伊藤店長は「年内に上海だけでもあと3~5店舗は出したい」として、「上海以外では、すでに子会社を設立した北京を筆頭に、重慶、成都、広州などで出店計画を進めている」と語った。(道越一郎)

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