【コミック】あの漫画は終わったの? 1980~90年代の5タイトルを再調査してみた

2011.11.4 10:30

旧作コミックのリメイク&リバイバルが相次いでいる昨今。今回はちょっと昔の“あの漫画”が現在どうなっているかを調査しました。漫画版“あの人は今”開幕!

『サイボーグ009』が3DCGアニメで復活、『宇宙戦艦ヤマト』『あしたのジョー』が実写映画化、『ろくでなしブルース』がテレビドラマに……など、現在はまさに旧作コミックのリメイク&リバイバルブーム。
そんな温故知新の流れに乗って、今回はちょっと昔の“あの漫画”が現在どうなっているかを調べ直してみた。1980~90年代に連載スタートした少年・青年コミックが調査対象。あの日の皆さんが親しんできた漫画は、この中にあるだろうか?

●『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』 作:萩原一至

BASTARD!! 暗黒の破壊神 Vol.1 完全版
集英社
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【連載開始】1988年
【調査結果】連載中(中断)

科学文明の滅びた時代、超絶イケメン大魔法使いのダーク・シュナイダーが強敵相手にバトルを繰り広げる長編ファンタジー。派手なアクションシーンに加え、今とは比較にならない過激描写(美少女キャラとの絡み的な意味で)が少年読者のハートを鷲づかみにした。
しかし掲載誌が週刊→季刊と移行する間に連載ペースが激しく低下。月刊ウルトラジャンプに移籍した現在、またも連載がストップしている状態だ。コミックスは26巻まで。近年ではオンラインRPGとして開発されていたが、2009年のサービス開始を待たずキャンセルとなった。
画風が変わったのもさることながら、個人的には「パンチ1発が核爆発に匹敵」などバトルが大味になってしまったのが何より残念。連載再開を望みたいが……。


●『アカギ ~闇に降り立った天才~』 作:福本伸行

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竹書房
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【連載開始】1992年
【調査結果】連載中

昭和30年代、突如として現われた白髪のギャンブラー・アカギ(赤木しげる)の闘牌を描く麻雀漫画。牌の流れはおろか敵の心理まで自在に操るアカギの天才ぶりがたまらない。人気は高く、アニメ・ゲーム化もされている。
しかし福本漫画の常として、長編になればなるほど展開がスローになる難点も目立ってきた。ただでさえ月イチ連載なのに「一回のツモで一ヶ月」と揶揄されるほどストーリー進行が遅く、作中ではたった一晩の闘いである吸血麻雀編も、すでにリアルな連載期間では10年を超えてしまった。
ちなみに本作自体『天 ―天和通りの快男児』のスピンオフであるが、さらにここから別キャラを主役にしたスピンオフが複数派生している。


●『北斗の拳』 原作:武論尊/作画:原哲夫

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【連載開始】1983年
【調査結果】完結→続編も終了

言わずと知れた世紀末救世主伝説。ひでぶあべしたわば。
本編終了から10年以上経ち、コミックバンチにて『蒼天の拳』が連載開始。細かい違いだが武論尊のクレジットが「監修」に変わっている。終わったのは意外に最近で、2010年のことだ(おまけに再開の余地も残した終わり方である)。
続編と言っても時代背景は本編より古く、1930年代のシャンハイが舞台。北斗神拳を操る霞拳志郎が主人公である。こちらのケンシロウは『北斗の拳』に登場した雲のジュウザに近く、やや軽めのノリが特徴。ただ物語が佳境に入るとシリアスな展開が増え、旧来のファンも違和感なく熱中できるだろう。
ちなみにバンチ版の『北斗』は作画担当者を変え、ラオウ・レイ・トキなど人気キャラのスピンオフも制作されている。


●『覚悟のススメ』 作:山口貴由

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【連載開始】1994年
【調査結果】完結→続編連載中

荒廃した近未来、生きた鎧・零(ゼロ)をまとう葉隠覚悟が、人類抹殺を目論む実兄・散(はらら)の軍団と激突する肉弾アクション。「覚悟完了」など独特のフレーズが有名。残虐なシーンが余すところなくリアルに描かれ、主役級キャラになぜか全裸シーンが多いのも特徴だ。
週刊少年チャンピオンで連載された本編は11巻で終わり、2010年からはチャンピオンREDにて続編『エクゾスカル零』の連載が始まった。ただ固有名詞や世界観に似たところはあっても、パラレル世界という設定のようだ。作風もかなり変わっており、むしろ直前まで描いていた『シグルイ』に近い。“覚悟と零の、もう一つの可能性”と考えればいいかもしれない。
『エクゾスカル零』はコミックス第1巻がすでに発売されているので、山口ファンの方はぜひに。


●『修羅の門』 作:川原正敏

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【連載開始】1987年
【調査結果】第四部完結→改題して連載再開

1000年間不敗の古武術「陸奥圓明流」を操る少年・陸奥九十九が、現代格闘技界に旋風を巻き起こす長編格闘ロマン。1990年代の古武術漫画ブームは、本作を抜きにして語れない。外伝『修羅の刻』はテレビアニメ化された。
1996年に第四部(バーリトゥード編)を終えたのち、連載は長期にわたりストップ。作者によると、読者から“殺人拳”について厳しい意見を受けたのが理由らしい。
だが2010年、これまた超長編となる『海皇紀』の連載終了後、満を持して『修羅の門 第弐門』のタイトルで再スタートとなった。リアル時間で10年以上、作中時間で3年が経過して格闘コミック全体のレベルが上がった現在、以前のような存在感は発揮できないのでは……と心配したが杞憂だった。こだわり抜いたアクションに独特のコマ割り、セリフまわしは色あせることなく健在。昔からのファンにも問題なくオススメできる。

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