メリット2:育休がとりやすく、職場復帰の時期も明確になる

「せめて赤ちゃんが1歳になるまでは、一緒に過ごしたい」

そんな願いとは裏腹に、後ろ髪引かれる思いで子どもを0歳で入園させた経験のあるママには、どんなにうらやましい制度でしょうか。

この「入園予約制」には、たくさんのメリットがあるのです。

ひとつは、育児休業がとりやすくなること。4月入園の場合、生後数か月で入園するということは、ママも産後数か月で身体的な回復が十分でないまま、職場に復帰するということ。

「入園予約制」を利用すれば、1年間しっかり休むことができます。赤ちゃんとのゆったりした時間も楽しむことができますよね。

また、「保育園が決まらないから職場に復帰時期を伝えられない」「このまま決まらなかったら、退職しかないかも……」といった悩みや不安もなくなります。

計画的に休め、計画的に職場復帰できる。これが入園予約制の最大のメリットといえるでしょう。

メリット3:ストレスの少ない復職プランが実現できる

0歳で子どもを保育園に入園させるママの大きな悩みのひとつが、授乳についてではないでしょうか。

もちろん、母乳にせよミルクにせよ、これまでとスタイルを変えずに復職することが可能であれば、それに超した事はありません。

しかし、まだ昼間の授乳が必要な場合は、母乳からミルクへ切り替える、あるいは、職場のトイレでこっそりと搾乳をする、さらに入園を機に断乳という手段をとる人も少なくありません。

でも、そんな苦労も、「入園予約制」で1歳になってから入園が叶えば、しなくてすむかもしれません。ストレスの少ない復職プランを立てられれば、子どももママも、11日をおだやかに過ごせますよね。

また、0歳はまだまだ夜泣きの多い時期。深夜の授乳や抱っこのせいで、毎日のように寝不足で出勤するママも少なくないことでしょう。

授乳の間隔があき、昼夜の区別がついてくる1歳以降での入園なら、夜泣きも減り、ママも本来の体力を取り戻して仕事に専念できることでしょう。

子どもにとっても、1歳からの入園は、まだ抵抗力の弱い0歳で入園するより感染症や風邪などにかかりにくくなる、というメリットもあるのです。

待機児童問題は解消する!?

1歳での入園が増えることは、ママや子どもにとっての利点だけでなく、日本の待機児童問題そのものの解消にもつながると考えられます。

というのは、1歳児に必要な保育士の数は、0歳児の2分の1。つまり1人の保育士に対し、1歳児の子どもは0歳児の2倍の人数が入園できます。

様々な理由で引き続き0歳からの入園させる家庭もあるかと思いますが、これまで多少無理をしてでも…と考えていた家庭に1歳から入園させるという選択肢ができることで、入園待機児童の減少が見込める、というわけです。

 

一方、1歳児の子どもが大勢入園させるには、当然、保育の受け入れ体制の拡大も必要です。

そこで、3歳以上の子どもに限って受け入れる認可保育園などで、3歳児未満を対象とした分園「サテライト型小規模保育所」の設置も支援する方針が決定しました。

「入園予約制」は、1歳での入園を可能にすると同時に、入園のタイミングに0歳または1歳という選択肢を広げたことも大きな特長です。

ママの都合や体調などに合わせて、働けるようになったら、働く。「入園予約制」は、そんな理想への大きな第一歩といえるはずです。

 コピーライター/ライター。都内の広告事務所にてマス媒体を中心とした広告制作に携わった後、大手テレビ通販専門会社などを経てフリーに。現在は広告のほか、Webや紙媒体で子育て、教育、コスメ、グルメなどの情報を発信。男の子2人の母でもある。東京下町育ち。猫派。ビストロと大衆酒場が大好き。