『君の名は。』 (C)2016「君の名は。」製作委員会

「ぴあ」調査による2016年8月26日、27日のぴあ映画初日満足度ランキングは、新海誠監督の最新作『君の名は。』が10代の観客から圧倒的な支持を集めてトップに輝いた。

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本作は、東京で暮らす高校生・瀧と、田舎で暮らす高校生・三葉が夢の中で入れ替わってしまうことから始まるドラマ。夢の中で入れ替わったふたりは、やがて心を通わせていくが、物語は予想外の展開を見せる。『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』などの作品で高い評価を集めてきた新海監督の待望の長編作で、公開前から大きな注目を集めていた。

上映劇場には、小学生から年配まで幅広い観客がつめかけているが、10代のグループや、友人連れ、カップルで来場している観客が多いのが特徴。10代の観客からは「時空がかけ離れたふたりのやりとりが面白い。ビジュアルが細部までこだわっていると感じた」「映像とRADWIMPSの音楽がマッチしている」など好評。新海作品を追い続けている20代の観客からは「これまでの新海作品よりも恋愛の要素が強くなっている。ラストシーンは鳥肌がたつほど感動!」の声があがった。

これまで、新海作品は美しい背景美術や、音楽とモノローグの調和が大きな魅力と紹介されることが多かったが、出口調査で観客が最も評価したのは“脚本”のようで「細かな伏線があり、途中に驚きがあり、最後にきれいに終わる展開でシナリオが良かった」「最初は“よくある物語かな”と思っていたけど、予想外の展開が続いてどんどん引き込まれた」「感動するし、ときめきもするけど、その中に切なさもあって、脚本がよく出来ているという印象」など感想が集まった。

なお、満足度ランキングは、平均年齢83歳のダンスグループを追ったドキュメンタリー『はじまりはヒップホップ』が2位に、戦争にいってしまった父を取り戻そうと8歳の少年が奔走する姿を描いた感動作『リトル・ボーイ 小さなボクと戦争』が3位に入っている。

(本ランキングは、8/26(金)、27(土)に公開された新作映画10本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)

『君の名は。』
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