-モノマネ体操は僕も見たことがあるよ。あの体操、体のいろいろなところを動かすようにできてるんだよね。

モノマネ体操のきっかけは、障がい者施設でのプログラムで平井堅さんのモノマネをしているときに「僧帽筋のストレッチになる!」と閃きました。どうせなら、モノマネを見たり、聞いたりしているだけではなく、音楽療法を取り入れたモノマネを。参加型のモノマネを作りたくて「モノマネ体操」を作りました。

笑いながら楽しく取り組めて、さらに効果のあるものになるようにというコンセプトで作っています。今後はモノマネを通じて社会にどう貢献できるかが、僕のミッションだと思っています。ミッション高史です。

 ランニングがメジャーになって、たくさんの人が走っているのを見るとすごくうれしい気分になるんだけど、最近は自分の時間として走る楽しさに目覚めた。誰かと一緒に走る楽しさもあるけど、1人で走る楽しさも大切にしたいなあという思いが強いだけど、伝わるかなあ・・。

走ることを通じて、笑いと健康を届けたいというのが、僕の走る楽しさになっています。楽しさも、自分自身へ向けるベクトルというよりは、周りの人が楽しんだり、健康になってくれたらいいなというベクトルになっています。

 今、代々木公園で早朝にラフィングラン(爆笑しながらランニング)を開催しています。子どもは平均400回、大人は平均13回というデータがあります。通勤に疲れ、仕事に追われ、家庭でもゆっくりできなかったら、いつ笑うの?って。

7時から笑いながら走ると、一日が気持ちよくなる。カリカリしているとミスが増えるけど、気持ちにゆとりがあると冷静に判断ができる。笑うことによる、もたらす効果って大きいと思っています。

 今日が最後の日だったとしても悔いが残らないように「M高史」を出し切るにしています。その思いが強すぎてか先日、マラソン大会で転んで血だらけ。M高史が「医務たかし」に(笑)ただ、マラソン大会で力を出し切って倒れるとかそういう意味じゃないですよ。

 最近、マラソン大会で熱中症や脱水症状で倒れたり、AEDが必要になるランナーが増えてて、それってどうなの?と思う一方、もしものための力も必要だと思うようになりました。

少なくともスポーツ・教育・福祉にかかわる人たちは、救命処置について勉強したり講習を受けておくべきだと思います。現場でパニックにならないように、その場で出来るベストがつくせるように、つくせる人が増えたらいいなと。

-なんか、M高史としてものすごく充実した楽しそうな毎日を送ってるね!でも、元アスリートの引退後の生活ってなかなか難しい選択をしなければならないときがあるよね。

周りをみていると、アスリートでの経験を活かして、ビジネスにつなげる人も多くいるけど、成功するのはごくわずかかなと感じます。成功の鍵は世の中のニーズに必要とされているか、合わせられるか、寄せていくことができるかどうかだと僕は考えます。

 これまでの経験を活かしたいと思うことは間違っていないと思うのですが、「競技」という枠の中で自分自身と向き合うことが必要とされてきたアスリートは、ベクトルがなかなか外に向かないと思うのです。

自分はこうしたい!こうなりたい!という強い思いがあっても、世の中とのずれがあると上手くいかいことが多いのではないのかと思います。

 -なるほど、そのアスリートでの経験をどう活かすかって事だよね。きっとアスリートにしかできない使命がきっとあるってことかな。

そうです。これまでの自分の経験を生かしたセカンドキャリアをスタートさせたいと思っているアスリートは、今の社会にどう貢献できるかがそれぞれの使命じゃないかなと思います。貢献できることに幸せを見いだせるか。やりたいことを貫くことも大切だけど、ニーズがないと現実的には厳しいのではないでしょうか。

現状のアスリートの世界って、保険(競技とは別の道)をかけて、競技に取り組むことに抵抗があったり、許されない風潮がなんとなくあるように思えます。

とにかく余計なことを考えず、今を一生懸命やる!って。

それが、悪いとは思わないし、そういう気持ちで取り組むことで見えてくることもたくさんあると思うのですが、競技が上手くいかなくなってきて、引退後、自分のできることがないって気づくアスリートが少なくないことも事実。

アスリートの生活を聞いていて、24時間をもっと有効に使えるのでないかと感じことがあります。現役中にセカンドキャリアを考えて行動することがあってもいいし、必要だと思います。

 -海外のアスリートは引退後に向けて資格を取ったりしている人も多いよね。本当はそういうことをきちんと考えていかないといけないんだよなあ。

将来(セカンドキャリア)の組み立てを考えながら、今(現役アスリートとして)を一生懸命生きることはできると思います。「こんなことをやりたい。」と考えたことを、客観的に見ることができるか?ということです。

自分を低く見積もるのももったいないし、高い目標を持つことは大切だけど、評価基準を高くしすぎると、現状と理想のギャップがあると苦しくなってしまう。

アスリートとしての成功体験から、もしかしたら、次のキャリアで失敗することが恥ずかしいという想いも、上手くいかない要因になることもあるかもしれません。

アスリートって自分の感覚を大切にしている人が多いと思います。その感覚が優れているからアスリートとして成功していると思うのですが、感覚だけに頼ってしまうと上手くいかない要因になるのではないかと思います。

感覚に頼らない勉強、例えばビジネスの勉強は必要かなと思います。謙虚な姿勢でセカンドキャリアに臨むことが大切。色々な資格をとることもセカンドキャリアにつながると思います。

 また、今後は指導者やチーム全体でセカンドキャリアを考えて取り組むことが必要とされてくると思います。例えば、ベガルタ仙台はチーム全員が英会話を勉強しているそうです。

英会話がどう活きてくるかどうかは分かりませんが、選手によっては海外に行くこともあるかもしれないし、少なくとも英語が喋れるようになれば、自分自身の可能性は広がると思います。

 アスリート(現役)のときにセカンドキャリアについて考えて取り組むことが必要になってきたと思います。アスリート自身がそのことを真剣に考えることも必要ですし、周りが必要であることを教えてあげることも必要なのかもしれません。