□感情的な高ぶりがひどく、すぐに泣いたり怒ったりする。

寝つきが悪く、朝もすんなり起きてこなくなった。

持ち物がなくなっている。

小さな傷が絶えない。

洋服やかばんに落書きされている。

病気でもないのに、食欲がなくなってきた。

笑顔が少なくなった。

髪の毛を自分で抜いている。

爪かみが激しくなってきた。

以前は園であったことを話してくれたのに、最近は口数が減ってきた。

「強い子であってほしい、弱音を吐いてはいけない」と普段育てている場合、「誰かにいじめられているんじゃないの?」と追求すると、子どもは親に責められている感じがしてしまい、余計隠したくなります。

こんなときはさりげない会話、例えば「幼稚園では誰と遊んでいるの」「今日はどんなことして遊んだの?鬼ごっこ?積み木」。そんな会話の端々で「誰も僕と遊んでくれない」とポロリと実態が見えてくることもあります。

「そんなときは、神経質な親だ」と思われてもいいので園の先生に「最近、家で体調が悪いわけでもないのに元気がなくなっているのですが園での様子はどうでしょうか」と相談してみましょう。

もしいじめなどが全くなかった場合、取り越し苦労で、大騒ぎしてしまいママが恥ずかしい思いをするかもしれませんが、それはそれでOK
“一時の恥”くらい子どものためにかいてしまいましょう。

わが子を守るために積極的に園の先生にまず相談することが大切です。

「いじめなんかに負けるな!」はどうなのか

 子どもがいじめられていると知ったとき、お母さんのなかには「強い子になってほしい」の願いから、つい「いじめなんかに屈しないで、あなたもやり返しなさい!」と励ましてしまう人もいます。

でも、ちょっと子どもの立場に立ってみましょう。唯一の逃げ場である家庭で「いじめなんかに負けるな!」と言われたら、子どもは逃げ場を失ってしまいます。

いじめがわかったときは「嫌だったら逃げていいんだよ。転園(転校)する方法だってあるんだからね」と言ってやった方が、どんなに心が救われるでしょう。


幼児期は単なる子ども同士のケンカであることも多いですが、その中に陰湿ないじめが隠れていることもあります。

いじめ問題に関しては「いじめられる方も問題がある」という意見もありますが、弱い者をいじめる、いじめた側が絶対に悪いのです。「自分の子が弱虫だから非がある」なんて思わないでくださいね。