『トーマス・ルフ展』 『トーマス・ルフ展』

ドイツが世界に誇る最も重要な写真家のひとり、トーマス・ルフの日本初となる本格的な回顧展が8月30日より、東京・東京国立近代美術館で開幕。開幕前日の8月29日には、トーマス・ルフ本人を迎えての記者発表と開会式が行われた。

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今回の個展は作品選択や展示構成にルフ自身が参加。初期から最新シリーズ、未発表の新作まで、主要シリーズで作品世界を紹介。ルフは自ら撮影したイメージだけでなく、インターネット上を流通するデジタル画像からコレクションしている古写真まで、あらゆる写真イメージを素材に用い、自身の世界観を表現。初期の作品である『Interieurs』。評価を高めた高さ2メートルを超える作品『Portraits』。少年時代からの宇宙への関心を背景とする『cassini』や『ma.r.s.』。インターネット時代の視覚・情報空間を問う『nudes』や『jpeg』など、東京会場では全18シリーズ、約120点の作品を展示。中でも、読売新聞社から提供されたプレス写真を使用した最新作『press++』シリーズは世界初公開となる。

ルフは記者発表で「今回の展覧会では、アナログ時代からセミ・デジタル時代を経て、完全なデジタルに至るまでの、写真の変移の全容をご覧いただけると思う。写真のテクノロジーはこれからも飛躍、発展することは間違いない。すばらしい未来が拓かれていることを確信している。」と語った。

『トーマス・ルフ展』は、11月13日(日)まで東京・東京国立近代美術館、12月10日(土)から2017年3月12日(日)まで金沢21世紀美術館にて開催。チケットは発売中。

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