ウクライナ出身の俳優に激似と言われた阿部寛

 NHKの土曜ドラマ「スニッファー 嗅覚捜査官」の取材会が8月31日、神奈川県内のスタジオで行われ、出演者の阿部寛、香川照之が出席した。

 このドラマは、動物以上の特殊な嗅覚を持ち、犯罪現場に残されたありとあらゆる匂いを嗅ぎ分けて事件を解決する捜査官・華岡信一郎(阿部)と人情派刑事・小向達郎(香川)のバディーによる活躍を描く。

 ウクライナのオリジナル版ドラマシリーズをリメークしており、主人公のスニッファーを演じたウクライナ出身の俳優キリル・カロについて香川は「各国でリメークされていると聞いているけど、鼻が利く捜査官の俳優さんと阿部さんがうり二つ。どの国にも負けない」と笑わせ、「あらためて原作のドラマを見るとウクライナ人の方が阿部さんにしか見えない」と自信をのぞかせた。

 一方、自身が演じる人情派刑事は「日本の銭形刑事のようにとスタッフからは言われています。(劇中では)僕は何もやっていなくて、阿部さんが解決します。横にいてツッコミを入れるお笑いみたいなドラマ」とアピールし、「2人がまじめにやればやるほど、笑わせるのではなく笑われているように見せられたら」と意気込んだ。

 2人はNHKのドラマでは「坂の上の雲」でも共演しており、阿部は「同年代ですごく刺激をもらっています。いろいろなお話をして深いことも聞けて、いい時間を過ごさせていただいています」、香川は「日本を代表する俳優さんで、主演として揺るぎない地位を築かれている。シリアスとコメディーを経験の中でこなせる数少ない俳優さんだと思う」とそれぞれ印象を明かした。

 また、“匂い”に関するエピソードとして阿部は「ちょうど夏なので、スタッフの方が深夜ものすごく汗臭くなってくるんですよ。それが愛おしくて…」とスタッフの頑張りに頬をゆるめ、香川は「いろいろな国に行くと、その国の匂いがあると思う」と語っていた。

 ドラマはNHK総合で、10月22日午後10時から毎週土曜オンエア(全8回)。