4.子どもが出来ることを親がやってしまう

雨の日、幼稚園の玄関で長靴を履かせたり、レインコートのボタンを留めたり、傘を開くことを親がやり、開いた傘を子どもに手渡している人を見かけることがあります。

2歳前の手先がまだ器用でない年齢では親が手伝ってやる必要があります。けれども、「自分で~自分で~」と何でも一人でやりたがる時期、この絶好のタイミングを逃してしまっては勿体ないです。

自主性が育ち始め、せっかく一人で挑戦しようとしているのに、親が「無理だろう」「子どもにやらせると却って時間がかかる」と焦り、手を出してしまうと、反発することも諦め、次第に自分ではやらなくなってしまいます。

ママもいつまでも子どもの世話から解放されず、大変ですよ。

【対処法】

子どもから助けを求めてこない限りは多少時間がかかっても自分でやらせましょう。「急がば回れ」です。

これらは子どもにやらせ何回か練習すれば出来るようになります。子どもは王様、親がお手伝いさんのようになってしまって、子どもから「親がやるのは当然」と思われないようにしましょうね。

5.「危ないからやめなさい」と言う

©あべゆみこ

テーブルの上に乘った時、「危ないから」は少しおかしな言い方です。子どもは「テーブルの高さなんて危なくない」と思っているからです。

【対処法】

「食事をするところに上ってはいけません」とたとえ子ども相手でも、それをしてはならない正しい理由を伝えましょう。

6.忘れ物を届ける

お弁当を持っていくのを忘れた幼稚園児にお弁当を届けることは必要です。けれども、同じ忘れ物でも小学生になったのに、家に置きっぱなしの筆箱やノートを届けるのは過保護かもしれません。

もし、親が届けてしまったら、子どもは「忘れ物に気を付けなくてもママが持ってきてくれる」と考えるようになります。そして、忘れ物に気を付けるようには育ちません。

【対処法】

届けないようにしましょう。勉強道具を忘れ、困った経験を通して先生や友達に「鉛筆貸してください」とSOSを出すことも出来るようになります。ヘリコプターペアレンツにならないように、そして、学びのチャンスを奪うことのないようにしましょう。

せっかち母さんは気を付けよう

自分では「そんなに甘やかして育てていない。過保護、過干渉にはしていない」と思っていても無意識に出てしまっている言葉があります。

また過保護にしているつもりはなくても、「時間がない」「子どもにやらせるより、親がやった方が早い」と手を出してしまう‟せっかち母さん“なってしまうこともあります。

「かわいい子には旅させよ」といった諺があります。実際に子どもに旅をさせることはしませんが、日常のちょっとしたことで少しずつ自分できるようになってきます。

子どもが自分で出来るようになると親もずいぶんと楽できるはず、出来るところからでよいので、手出し口出しを減らしてみませんか?